マツダオールスターIN福島 第３戦はパリーグが逆転勝利！

プロ野球・マツダオールスターゲームは21日、福島・いわきグリーンスタジアムで第３戦が行われました。「東日本大震災復興支援試合」の今回、福島でのオールスター開催は初めてとなります。ここまで２試合終えてセリーグの１勝１分け。最終戦を制したのはセリーグか？それともパリーグか？


両チームのスタメン
　　全パ
１（中）陽　岱鋼（日本ハム）
２（左）長谷川勇也（ソフトバンク）
３（右）糸井嘉男（オリックス）
４（一）中田　翔（日本ハム）
５（指）ジョーンズ（楽天）
６（三）松田宣浩（ソフトバンク）
７（二）浅村栄斗（西武）
８（捕）嶋　基宏（楽天）
９（遊）鈴木大地（ロッテ）
　（投）木佐貫洋（日本ハム）
　　
　　全セ
１（遊）坂本勇人（巨人）
２（二）西岡　剛（阪神）
３（右）バレンティン（ヤクルト）
４（指）ブランコ（横浜DeNA）
５（一）新井貴浩（阪神）
６（中）長野久義（巨人）
７（左）丸　佳浩（広島）
８（三）堂林翔太（広島）
９（捕）藤井彰人（阪神）
　（投）能見篤史（阪神）



全パ先発・木佐貫は、初回に全セ上位打線をわずか４球で３者凡退に抑えると、２回には１死から新井にセンター前ヒットを浴び、２死後に丸にストレートを痛打されるも、フェンス手前で長谷川がキャッチ。木佐貫は２イニング投げて１安打無失点の好投を見せました。
一方、全セ先発・能見は、初回に先頭打者・陽岱鋼に出塁を許すと、中田翔にヒットを打たれ、２死１,２塁と得点圏に走者を背負いましたが、ジョーンズをレフトフライに打ち取り、無失点で切り抜ける。２回にもヒットによるランナーを出したものの、後続を退けて３アウト。こちらも２回無失点でした。
全セは３回、藤井と西岡がヒットを放ち、２死１,３塁と全パ２番手・西野勇士（ロッテ）を攻め立て、先制のチャンスの場面でバレンティンが登場。一発に期待がかかるも、結果は３塁ゴロ。 阪神コンビがチャンスを作りながらもあと１本が出ません。５回、丸が全パ３番手・岩嵜翔（ソフトバンク）の初球を捉え、右中間フェンス直撃の２塁打を放ち、１死２塁で藤井がセンターフライ→２塁走者・丸が３塁へタッチアップ→全パ中堅手・陽岱鋼が３塁悪送球→ボールが転がる間に丸がホームイン。意外な形で試合の均衡が破れ、全セが１点を先制。投げては、３回から登板した２番手・大竹寛（広島）が、全パ打線を寄せ付けないピッチングを見せ、５回まで投げて３イニング無失点。
１点を追いかける全パは、７回にジョーンズのセンター前ヒット、浅村のレフト前ヒットで２死１,３塁と一打同点のチャンス。しかし、松井稼頭央（楽天）が捕手フライに倒れ２者残塁。
８回、陽岱鋼が２塁打で出塁し、１死３塁で途中出場・大谷翔平（日本ハム）が全セ４番手・山本哲哉 （ヤクルト）のストレートを弾き返し、二遊間を破るセンター前タイムリーヒット！二刀流ルーキーの一打で１－１の同点。さらに中田翔がセンター前ヒットで繋ぎ、１死１,２塁で内川聖一（ソフトバンク）が山本の初球・スライダーを振り抜き、左中間を深々と破るタイムリー２塁打！２塁走者・大谷、さらに１塁から中田が一気に生還！３連打でパリーグが３点を奪い逆転！９回、青山浩二（楽天）がランナーを出すも、中村紀洋（DeNA）を投手ゴロ併殺打に打ち取り試合終了。 ８回に試合をひっくり返したパリーグが、３－１で逆転勝利です！


マツダオールスターゲーム　2013/07/22（月）　試合結果
全　パ－全　セ　3回戦　（1勝1敗1分、いわき、18:11、18365人）
全セ　０００　０１０　０００　　１
全パ　０００　０００　０３Ｘ　　３
【投手】
（全セ）能見、大竹、三嶋、山本哲、西村－藤井
（全パ）木佐貫、西野、岩崎、矢貫、益田、青山－嶋、伊藤
【責任投手】
（勝）益田1試合1勝
（Ｓ）青山2試合1Ｓ
（敗）山本哲2試合1敗1Ｓ


オールスター福島決戦は、中盤まで膠着状態が続き、５回に全セが陽岱鋼選手の悪送球で１点を先制。このまま終わるかと思われた８回裏に試合が大きく動き、大谷選手と内川選手のタイムリーヒットで３点を挙げ、３－１で全パが逆転勝ちを収めました。これで今年のオールスターは全日程を終え、対戦成績は１勝１敗１分けでした。第３戦もホームランが生まれず、60年ぶりに全試合で本塁打０に終わりました。フェンスぎりぎりの打球はいくつかあったけど、スタンドインが遠かった…。福島の野球少年たちもちょっとがっかりかな？
今回の最優秀選手（MVP）は、８回に逆転２点タイムリー２塁打を放った内川選手が選ばれ賞金300万円を獲得。インタビューでは「一振りで300万円っていいんですかね」と語っていたけど、イイんです！神宮での第２戦では、２度も併殺打に倒れて全パ打線の足を引っ張ってしまいましたが、この日は試合を決める一打を放って勝利に貢献できました。
敢闘選手賞には、セリーグからは広島・大竹投手、阪神・新井選手が選出。２戦目でMVPを獲得した新井選手は、この日も２安打をマークして賞金100万円獲得。２試合で合計400万円も手に入れました。パリーグは同点タイムリーを打った大谷翔平選手が選ばれ、特別賞である「SKYACTIV TECHNOLOGY賞」も同時受賞。マツダ「アテンザ」が贈られたけど、運転免許証を持っていないんですよねえ。それならご両親に車をあげればいいじゃないかと思いますが…。大谷さん、オフの時に自動車教習所へ行きましょう。
オールスターも終わり、24日からペナントレース後半戦がスタート。セリーグは巨人と阪神の２強モード、パリーグは首位・楽天から最下位・オリックスまで7.5ゲーム差。首位争い＆Aクラス争いは混戦模様となっています。セリーグ首位の巨人は東京ドームで広島東洋カープとの２連戦、パ首位の楽天は福岡に乗り込んでソフトバンクと戦います。リーグ優勝、クライマックスシリーズに進むチームはいったいどこなのか？秋まで目が離せません。