日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

新種目・フリースタイルスキー女子ハーフパイプで小野塚彩那が銅メダル!

2014年02月22日 | Sports

佳境を迎えたソチオリンピック、大会15日目の日本時間20日、フリースタイルスキーの女子ハーフパイプが行われました。今大会から正式種目となったこの競技、日本からはアルペンから転向して僅か2年半で五輪出場を果たした小野塚彩那選手と、元タレントで「ママさんスキーヤー」の三星マナミ(みつぼしまなみ)選手の2人が出場。


最初の予選で、10番目に登場した小野塚は、いきなり高いエアを出して会場を沸かし、次のアリウープ(進んでる方向と逆にスピンするトリック)も高さがあり、3つ目に540°(ファイブフォーティー、1回転半)、さらにライトサイドの540°を決め、終盤に720°(セブンツー、2回転)、最後にスイッチスタンス(進行方向となる足を変える)からの540°を確実に決めてフィニッシュ。ノーミスで滑り切った小野塚の1本目の得点は83.80点と高得点をマークし、決勝進出を確実なものとします。続く2本目は難易度の高いトリックを避け、スプレッドイーグル(手足を大きく広げる技)に留めました。
一方、16番目で登場した三星マナミは、1本目でエアターン、レフトサイド540°を見せるも、1回宙返りの大技「フレア」で転倒。後が無い2回目、最初にグラブ技を見せたが、続く540°で転倒。2回とも転倒してしまった三星は、23位で予選落ちとなった。

予選を終え、1位は2回目に88.40点を出したマリー・マルティノ(フランス) 、2位ブリタ・シガニー(アメリカ)、3位にマディー・ボーマン(米国)、小野塚彩那は4位で決勝進出。


迎えた決勝、転倒者が続出する中で迎えた9人目に、予選4位の小野塚が登場。最初のエアでグラブ技を試みるもバランスを崩す。それでも意地で着地すると、次のアリウープで立て直し、540°を続けて成功させ、5つ目に720°、最後はスイッチからの540°も決め、後ろ向きになりながらゴール。転倒なく滑り切った小野塚、1回目は79.00点で暫定3位につける。
続く2回目、最初のグラブ技を高く決めると、2つ目のアリウープも高さを出した。両サイドの540°も完璧に着地し、左サイドの720°、ラストのスイッチからの540°も決まってガッツポーズ!1回目以上の完成度の高さと安定感、ここ一番で渾身の力を発揮し、83.20点とスコアを伸ばした!
金メダル争いの方は、1回目に85.80点で首位に立ったモーガン、84.80点で2位のマルティノの2人に絞られた。まず先に10番目のボーマンがスタート。まず最初にエアターンで勢いづけ、次に右サイドの900°(横2回転半)、3つ目に540°とつなぎ、5つ目に左サイドの900°を決め、後ろからの720°で締めた。ゴールした直後に小野塚と抱擁し、2人で健闘をたたえ合うシーンも。注目の得点は89.00点とスコアを伸ばしてトップをキープし、マルティノにプレッシャーをかける。
そして予選トップのマルティノが最後に登場。まず最初にテールグラブ(スキー板の後端を掴む技)を入れ、次に両サイドのサイドの540°で繋いでから、レフトサイドでフレアを成功!高さも十分だ。アリウープの次は、900°を成功させてフィニッシュ!2つの大技を決め、マルティノも金メダルを確信したかのように大喜び。しかし、得点は85.40点とボーマンに届かず。ハーフパイプ初代女王はボーマンに輝き、小野塚彩那は銅メダルを獲得!


フリースタイルスキー 女子ハーフパイプ 最終結果
金メダル マディー・ボーマン(アメリカ) 89.00点
銀メダル マリー・マルティノ(フランス) 85.40点
銅メダル 小野塚彩那(日本)       83.20点

日本中が注目したフィギュアスケートの女子シングルのフリー演技の真裏で行われた、フリースタイルスキー女子ハーフパイプで、日本の小野塚彩那選手が見事銅メダルを獲りました!フリースタイルスキー競技でのメダル獲得は、モーグルの里谷多英さん(長野金メダル、ソルトレイク銅メダル)以来史上2人目です。ワイドショーやニュース番組ではフィギュアの浅田真央選手の魂の演技ばかり取り上げられてますが、新種目の日本人メダリストにもっと取り上げてほしかった気がします。
小野塚選手は2歳からスキーを始め、子供のころからアルペンスキーの大会で優勝を経験。2011年にハーフパイプが五輪の正式種目に決定した事を機に、フリースタイルスキーに転向。最初は国内に練習する場所がなく、単身でアメリカに渡って外国人コーチを探したり、遠征費を捻出するために「サポーターズクラブ」を立ちあげたりと苦労の連続でした。その後、ワールドカップの表彰台に何度も立ち、2013年の世界選手権で3位に入り、わずか2年半で五輪のメダリストに。ハーフパイプに転向して大正解でしたね。
競技後のインタビューでは「天国にいるおじいちゃんと喜びを分かち合いたい」と語っていた小野塚選手、子供のころからおじいちゃんが大好きでしたが、母方の祖父・勝利さんが2012年3月に肝臓がんで68歳の若さで他界。さらには父方の祖父・巌さんも同じ年に亡くなりました。おじいちゃん達も天国で孫のメダルを喜んでおられる事だと思います。
今後については後進の育成を考えているとのこと。平昌五輪では「第2の小野塚彩那」が出てくるといいですね。もちろん、小野塚選手本人も現役を続けながら五輪を目指すでしょう。ソチでの銅メダルに満足せず、進化した姿でもう一度五輪で見てみたい。



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