日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

初のJRA開催!JBC in 京都競馬場

2018年11月04日 | 競馬

ダート競馬の祭典「JBC(ジャパン・ブリーディング・ファームカップ)2018」が4日、京都競馬場で行われました。毎年全国の地方競馬場で開催されますが、18回目となる今年は初めての中央開催です。まずは「JBCスプリント」&「JBCクラシック」から。



ダート短距離王決定戦・第18回JBCスプリント(GⅠ・ダート1200m、16頭立て)は、プロキオンステークスでレコード勝ちの⑤マテラスカイ、3年ぶりのGⅠタイトル獲得を目指す⑬レッツゴードンキ、今年のコリアスプリントで復活勝利を挙げた⑭モーニン、その前年のコリアスプリント覇者⑥グレイスフルリープ、昨年の優勝馬②ニシケンモノノフ、③キングズガード、芝とダートの二刀流①ネロ、ダートGⅠ初参戦の⑨セイウンコウセイ&⑧ナックビーナスらが参戦。地方勢からは東京盃で連覇を果たした④キタサンミカヅキ(船橋所属。馬主は北島三郎)、オーバルスプリントを勝った⑩ノブワイルド(浦和所属。馬主はTUBEの前田亘輝)、⑪アンサンブルライフ(浦和)、⑫ラブバレット(岩手)の4頭がエントリーしました。

スタートは16頭揃って飛び出し、好スタートを見せたマテラスカイが早々と先手を取る。2番手争いでは真ん中から⑦ウインムートが上がり、ノブワイルド3番手、4番手グレイスフルリープ。5番手から⑪アンサンブルライフ、6番手ナックビーナス、7番手ネロ、8番手にセイウンコウセイが追走。キタサンミカヅキは中団の9番手、10番手に⑮テーオーヘリオス、ニシケンモノノフ11番手、12番手モーニン、13番手にレッツゴードンキ。後方はラブバレット・⑯ノボバカラ・キングズガードが固まっている。
3,4コーナー中間点で、マテラが軽快に逃げ、リープとムートが2,3番手で競り合う。アンサンブルとノブワイが4,5番手、コウセイは外に持ち出し、ネロ,ミカヅキ,ナックは中団馬群。モーニンとドンキはまだ後ろのポジション。
最後の直線に差し掛かり、マテラスカイがラストスパートを仕掛け、グレイスフルリープも2番手で追いかける。後続ではキタサンミカヅキが3番手、外からモーニンが4番手に浮上。ラスト100mを切り、マテラが押し切りを図るが、ゴール前でリープが捕えてゴールイン!韓国GⅠ馬グレイスフルリープが、国内GⅠ初制覇です!

GⅠ3連戦の1発目は、武豊騎手が乗るマテラスカイと、クリストフ・ルメール騎手が乗るグレイスフルリープの一騎打ちとなりましたが、グレイスフルリープがゴール前差し切って優勝しました。スタートから積極的な走りを見せたマテラスカイは、クビ差の2着。キタサンミカヅキは地方勢で最上位の3着でした。
3番人気のモーニンは4着、2番人気のレッツゴードンキは5着、昨年の勝ち馬ニシケンモノノフは8着。芝とダートのスプリントGⅠ制覇に挑んだセイウンコウセイは14着、ナックビーナスも15着。地方勢は、ラブバレット10着、アンサンブルライフ13着、ノブワイルドは最下位の16着に終わりました。(全着順と払戻金はこちらから
グレイスフルリープは昨年のコリアスプリントに続き、GⅠ2勝目をマーク。今年に入っては東京スプリントを勝ち、前走の東京盃では3着でした。鞍上のルメール騎手は、なんと4週連続でのGⅠ級のレースを制覇。スタートからマテラスカイをマークし続け、ラスト100mで外から接近し、最後にかわしてました。実況を担当した関西テレビの川島アナウンサーも「まさに神ってる!」と発言されました。ルメール騎手は今年あと何回GⅠを勝つんだろうか…。




第18回JBCクラシック(GⅠ・ダート1900m 16頭立て)は、前回の優勝馬⑦サウンドトゥルー、⑨ノンコノユメ、⑧ケイティブレイブ、⑬オールブラッシュ、⑯クリソライト、⑫アポロケンタッキーのGⅠ馬6頭をはじめ、平安ステークスを勝った④サンライズソア、シリウスステークスを制した⑭オメガパフューム、白山大賞典2着①センチュリオン、不振脱出へ⑩テイエムジンソク、さらに地方から「大井の帝王」的場文男が乗る③シュテルングランツ(浦和)、愛知のエース⑪カツゲキキトキト、②タガノゴールド(兵庫)も参戦しました。
スタートでノンコノユメが少し立ち遅れて最後方から。スタンド前の先行争いで、サンライズソア、シュテルングランツ、⑮テーオーエナジーの3頭が前を行ったが、サンライズソアが先頭を奪う。テイエムジンソクが4番手につけ、ケイティブレイブ6番手、オメガパフュームは中団からレースを進め、アポロケンタッキーとサウンドトゥルー、ノンコノユメは後方で1コーナーを回った。
2コーナーを過ぎて向正面に入り、サンライズソアが先頭、2番手にテーオーエナジー、3,4番手にテイエムジンソクとシュテルングランツ。5番手⑥マイネルバサラ、6番手オールブラッシュ、7番手に①センチュリオン。中団には、8番手ケイティブレイブ、9番手アスカノロマン、その後ろの10番手集団にはカツゲキキトキト・タガノゴールド・オメガパフュームの3頭が並んでいる。13番手クリソライト、14番手サウンドトゥルー。15番手にアポロケンタッキー、ノンコノユメが最後方という展開。
3コーナーを過ぎ、サンソアがまだ先頭だが、ジンソクが2番手、3番手からエナジーも接近する。ブラッシュとケイブレも外から捲るように押し上げる。パフューム、アポケン、ノンコは中団から後ろの位置。
直線コースに入ってもサンライズソアが先頭で逃げ粘る。ルメール2連勝か?テーオーエナジーが2番手で食い下がるが、3番手からケイティブレイブが追い上げる。さらにオメガパフュームも襲い掛かる。ゴール残り200mでケイブレがエナジーをかわすと、残り100mでサンソアを差し切り先頭浮上。パフュームがゴール前で突っ込んできたが、ケイティブレイブが先頭でゴールイン!ケイティブレイブが念願の中央GⅠ制覇!


GⅠ馬が6頭も参戦した今年のJBCクラシックは、単勝3番人気のケイティブレイブが直線差し切って優勝。2着には3歳馬のオメガパフューム、3着は1番人気のサンライズソアが入りました。ルメール騎手のJBC2連勝はなりませんでした。5番人気のノンコノユメは4着、前回優勝のサウンドトゥルーは5着。4番人気のアポロケンタッキーは13着と大敗。地方馬は、タガノゴールドが9着、カツゲキキトキト12着、シュテルングランツ16着でした。(全着順と払戻金こちら
ケイティブレイブは昨年の帝王賞、今年の川崎記念に次いでダートGⅠ3勝目。福永祐一騎手はJBCクラシック初勝利です。また、中央での勝利は2016年1月の500万円以下以来、2年10カ月ぶりとなりました。今年2月に目野哲也厩舎から杉山晴紀厩舎に移籍し、ダイオライト記念で優勝、帝王賞で2着、前走の日本テレビ盃で優勝。そして今回のJBCクラシックで転厩後重賞3勝目を挙げました。杉山調教師にとっても、厩舎開業3年目でJRA・GⅠ競走で初勝利となりました。
念願の中央GⅠタイトルを手にしたケイティブレイブ、12月のチャンピオンズカップor東京大賞典で、ルヴァンスレーヴとゴールドドリームに挑みます。転厩後は安定した成績を残しているから、2強に割って入りそうなこともありそうです。













  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

下剋上で日本一!福岡ソフトバンクホークスが4連勝で日本シリーズ連覇!

2018年11月04日 | HAWKS


「SMBC日本シリーズ 2018」広島東洋カープVS福岡ソフトバンクホークスは、第5戦を終えてホークスが3勝1敗1引き分けとリード。3日の第6戦からは再びマツダスタジアムに舞台が移ります。王手をかけたホークスが2年連続日本一を決めるのか、広島が本拠地で一矢を報いるのか?


両チームのスタメン
   【広島】    【ソフトバンク】
1(遊)田中広輔   (二)川島慶三
2(二)菊池涼介   (右)上林誠知
3(中)丸佳浩    (三)グラシアル
4(右)鈴木誠也   (中)柳田悠岐
5(一)松山竜平   (左)中村晃
6(三)安部友裕   (一)内川聖一
7(左)野間峻祥   (遊)西田哲朗
8(捕)石原慶幸   (捕)甲斐拓也
9(投)ジョンソン  (投)バンデンハーク

この日の先発投手は広島・ジョンソンVSソフトバンク・バンデンハークの外国人対決。ホークスはVS左対策として、川島が1番セカンドで先発出場。また、デスパイネが左膝痛、今宮健太が左太腿の違和感で欠場。今宮に代わって西田がショートに入りました。


1回、ホークスは先頭の川島が四球で出塁すると、1死後にグラシアルが投手ゴロ→ジョンソンが2塁に送球するも、広島2塁手・菊池がベースカバーに入っておらずセーフ。1死1,2塁で柳田2塁ゴロでランナーが進み、2死2,3塁としたが、中村が空振り三振に倒れて無得点。
その裏、ホークス先発・バンデンハークが広島先頭の田中にヒットを許す。続く菊池の送りバントが投手フライとなって1死となった後、丸の場面で1塁走者・田中がスタート→キャッチャー・甲斐が2塁に送球も判定はセーフ。しかし、工藤監督がリクエストを要求し、リプレー検証でショート・西田が先に田中をタッチしたということで、アウトに覆った。この日もまた「甲斐キャノン」が炸裂。その後、バンデンハークは丸を空振り三振に退け、3人で抑えました。
2回裏、バンデンハークは2死ながら2人の走者を背負い、バッター石原の場面で1塁走者・安部が盗塁を仕掛けるが、またもや甲斐が刺殺!甲斐はこの日2度目の盗塁阻止。
3回まで両チーム無得点で迎えた4回、ホークスは柳田が四球で出塁すると、続く中村がジョンソンの初球を捉えてレフト前ヒット。無死1,2塁で内川が送りバントを決めて2,3塁とチャンスを拡げ、西田がスクイズ敢行。ピッチャー前にうまくボールを転がし、その間に3塁走者・柳田が生還。ホークスがスクイズで先制点を奪います。
5回、川島と上林が倒れて2死となった後、グラシアルがジョンソンの5球目のスライダーを捉える。レフトへ飛んだ打球は、スタンドの上段に叩き込むソロ本塁打!ホークスが2点目を挙げ、日本一に近づきます。
2点の援護を貰ったバンデンハークは、5回に1死から安部にヒットを許すも、野間と代打・會澤翼を続けて三振を奪う。6回も走者を背負いながらも、後続を寄せ付けず。6回まで広島打線を無得点に抑える快投でマウンドを降りました。
7回からは武田翔太が2番手で登板。7回は先頭の鈴木誠也から三振を奪うなど、僅か7球で3人を抑える。
2点を追う広島は、8回に今季限りで現役を引退する新井貴浩が代打で登場。球場のボルテージが最高潮に達したが、遊撃ゴロに終わる。
2点リードのまま迎えた9回、ホークスはクローザー・森唯斗が登板。まず最初の打者・菊池を3塁ゴロに打ち取ると、続く丸をフォークボールで空振り三振に切って取って2アウト。そして4番・鈴木を三塁ゴロに仕留めて試合終了!ホークスが2-0の完封勝利で広島に4連勝!日本一を果たしました!



日本シリーズ 2018年11月3日(土)
広島VSソフトバンク 6回戦 マツダ
(ソフトバンク4勝1敗1分け、観客数:30723人)
ソ|000 110 000|2
広|000 000 000|0
勝:バンデンハーク(1勝1敗)
S:森(3S)
負:ジョンソン(1勝1敗)
本塁打
ソフトバンク: グラシアル 1号(5回表ソロ)



日本シリーズ第6戦は、ホークス打線が前回の対戦で1点に抑えられたジョンソン投手から、西田選手のスクイズ、グラシアル選手の本塁打で2点を奪いました。投げてはバンデンハーク→武田→嘉弥真→森のリレーで無失点に抑えました。対戦成績4勝1敗1引き分けで、福岡ソフトバンクホークスが平成最後の日本シリーズを制し、2年連続9度目の日本一を成し遂げました!
パリーグ2位のあと、クライマックスシリーズで日本ハムと西武を撃破。この日本シリーズでは1敗1引き分けから、ヤフオクドーム3連勝で勢いに乗り、この第6戦を制しました。第1戦が引き分けに終わったときは、「これは長くなりそうだな」って思いましたが、4連勝で決めましたね!ホークス球団創設80周年のメモリアルイヤーの今年は、Bクラス落ち、それに借金生活も経験し、ファンにとってはしんどいシーズンでしたが、最後は「下剋上日本一」で締め括りました!いやぁ~、連覇できてよかったなぁ。

この日の先発のバンデンハーク投手は、6回まで104球を投げ、被安打4・10奪三振・1四球・無失点の内容。前回の登板では5失点で敗戦投手となりましたが、この日は相手を寄せ付けない快投でリベンジを果たしました。1回と2回は走者を背負いましたが、3回と4回は3者凡退。特に4回は3者連続奪三振でした。
中継ぎ陣では武田投手がノーヒットピッチング。ポストシーズンでは中継ぎに回り、下克上に大きく貢献したといって良いでしょう。胴上げ投手となった森投手は、この日本シリーズで3セーブ2ホールドを記録し、優秀選手賞を受賞しました。今季は股関節のケガで離脱したサファテ投手に代わってクローザーを務め、37セーブでパリーグのセーブ王を獲得。代役といえども素晴らしい成績を残しました。
打線の方はわずか3安打でしたが、数少ないチャンスをモノにしました。今宮選手に代わって先発に起用された西田選手は、4回に試合の均衡を破るスクイズを成功。守備でも途中からサードを守り、好プレーまで披露しました。その前の中村選手の流し打ちも絶妙だったし、内川選手の送りバントが効きました。
5回に2点目のホームランを打ったグラシアル選手は、低めに落ちるスライダーをすくい上げ、レフトスタンドへの特大アーチ。打った後にホームランを確信していましたね~。「グラシアス、グラシアル!」


そして、今年の日本シリーズでMVPに選出されたのは、甲斐拓也捕手!育成出身でのMVPは史上初の快挙となります。バッティングでは打率.143とさっぱりな成績でしたが、シリーズ新記録の6連続盗塁阻止を記録しました。「甲斐キャノン」で広島の機動力を封じ、第6戦でも田中選手と安部選手を刺殺。盗塁阻止率はもちろん100%!守備が評価されてのシリーズMVPは本当に珍しいです。この後の日米野球でも甲斐キャノンを連発してほしいですし、東京五輪の侍ジャパンの正捕手になれたらいいなって思います。



平成最後の日本シリーズが終わり、この後は野球日本代表(侍JAPAN)の戦いが始まります。7日はヤフオクドームで台湾代表との親善試合、9日からはMLBオールスターチームとの「日米野球」が行われます。13日の第4戦・マツダスタジアムでは、前田健太投手の凱旋登板があるかも?4年前の日米野球では日本代表がメジャーを相手に勝ち越しましたが、今年は何勝できるのでしょうか?






  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする