日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

国立競技場が真っ赤に染まった!Jリーグナビスコカップ2011FINAL!

2011年10月30日 | soccer

「Jリーグヤマザキナビスコカップ2011」の決勝戦が29日、東京・国立競技場で開催されました。今年の決勝は、浦和レッズVS鹿島アントラーズという組み合わせに。両チームがこの大会の決勝で戦うのはこれが3度目で、2002年は鹿島、2003年は浦和が制し、1勝1敗の五分。リーグ戦で残留争いと苦戦が続くレッズは、ペドロビッチ前監督が解任され、ユース監督の堀孝史氏がトップチームの監督に就任。原口元気、山田直輝などの「堀チルドレン」がチームを優勝に導き、名門復活への序章となるのか?一方の鹿島は、9年ぶりのナビスコ制覇&史上最多・15度目のタイトル奪取を狙いました。


両チームのスタメン
浦和レッズ
GK 18 加藤順大
DF 6 山田暢久
DF 14 平川忠亮
DF 17 永田 充
DF 26 濱田水輝
MF 7 梅崎 司
MF 8 柏木陽介
MF 13 鈴木 啓太
MF 22 山田 直輝
MF 24 原口 元気
FW 15 エスクデロ セルヒオ

鹿島アントラーズ
GK 21 曽ケ端準
DF 5 アレックス
DF 6 中田浩二
DF 7 新井場徹
DF 15 青木 剛
MF 8 野沢拓也
MF 20 柴崎 岳
MF 25 遠藤 康
MF 40 小笠原満男
FW 9 大迫勇也
FW 13 興梠慎三


試合は前半から鹿島が主導権を握り、前半11分に左サイドからのFKを野沢が蹴り、興梠が頭で合わせるもゴール左に逸れます。25分には野沢が左足ミドルを狙ったが、浦和GK・加藤が片手一本でファインセーブを見せます。31分、カウンターでチャンスメイクするも、遠藤がシュート打ちきれず。
対する浦和は20分に山田直輝→梅崎のシュートも枠外、23分のエスクデロのシュートもダメ。30分に原口→エスクデロと繋ぎ、ペナルティエリア内にいた梅崎シュートも相手DFに当たってゴールならず。前半は両チーム決め手を欠き、0-0で折り返します。
後半に入り、浦和は5分に山田直輝が2枚目の警告を受けて退場処分。数的不利となって苦しい戦いを強いられる事に。後半7分に梅崎が相手をかわしてシュートを放つもサイドネット直撃。

有利に立った鹿島は何度も浦和ゴールを脅かし続けます。後半12分のCKを中田が頭で合わせるも右に外れ、15分にはペナルティエリア手前のFKを野沢が直接狙うもあと一歩及ばず。23分、エリア内の右にいた野沢がシュートを放つが、ゴール手前で浦和DF・浜田がクリア。後半25分、野沢のFK→大迫ヘッドもポスト左。
後半32分、途中出場のフェリペガブリエルのパスを受けた野沢がシュート。しかし、浦和GK・加藤がファインセーブでゴールを許さず。直後に浦和がカウンターを仕掛け、原口が左サイドをドリブル突破してシュートも鹿島GK・曽ヶ端にキャッチされる。後半35分、鹿島・青木が原口を倒してしまい、2枚目の警告で退場。鹿島も10人となり、浦和と同数となった。結局90分では決着がつかず延長戦へ。

延長戦に入り、鹿島は増田誓志、浦和は小島秀仁を投入。延長前半4分、鹿島は増田がミドルシュートを放つもバーの上。6分には大迫のヘディングシュートも決まらず。対する浦和は、途中出場の高橋峻希が原口とのワンツーからシュートを打って行くもGK正面。そして迎えた延長前半14分、鹿島は興梠→田代有三が落としてスルーパス→興梠グラウンダークロス→最後は大迫が右足で押し込んでゴール!遂に試合の均衡が破れ、鹿島が1点先制。
1点を追う浦和は後半、ベテランの坪井慶介を投入。迎えた後半2分、原口のクロスに高橋がヘディングシュートも枠を捉えられず。鹿島は後半10分に柴崎が強烈なシュートを放つもバー直撃。CKを中田が合わせるもバーに阻まれダメ押しの2点目を奪えず。後が無い浦和はパワープレーを仕掛け、延長後半13分に原口のミドルシュートもダメ。終了間際にエスクデロが反転しながらシュートも枠を逸れてしまう。浦和のラストチャンスも実らず試合終了。大迫の決勝ゴールで鹿島アントラーズが勝利しました。


4万6千人以上の観客を集め、国立競技場が赤く染まったナビスコカップの決勝戦は、2年連続の延長戦にもつれ込み、試合の主導権を握っていた鹿島アントラーズが1-0で浦和レッズを破り、9年ぶり4度目のナビスコ杯制覇を果たしました。鹿島はこれでJリーグ最多の15個目のタイトルを獲得し、来年夏の「スルガ銀行チャンピオンシップ」の出場権を獲得。リーグ優勝、天皇杯制覇を経験しているオリベイラ監督にとってもナビスコ制覇は初めてです。
前半から野沢選手を中心に攻撃面で相手を圧倒し、後半には猛攻もありましたが、浦和の粘りの守備を破る事が出来ず。延長戦になって大迫選手がゴールネットを揺らしました。決勝点を奪った大迫選手は、大会MVPを獲得。この大会でも3試合で3得点を挙げる活躍を見せ、優勝に大きく貢献しました。11月にはロンドン五輪最終予選が控えており、代表でもゴールを期待したいですね。
敗れた浦和レッズは、加藤選手が好セーブを連発しましたが、山田直輝選手の退場が響きました。タイトル経験豊富な鹿島の選手たちに比べ、浦和は若手選手の経験不足が露呈していた感じも。堀監督も大一番での采配の難しさを痛感させられた事でしょう。リーグ戦では残留ギリギリの現在15位とまだ安心はできない。残り4試合で勝ち点を積み重ねられるよう頑張ってほしい。



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