春の天皇賞でのオルフェーヴル惨敗ショックが冷めない中、香港からおめでたいニュースが飛び込んできました!香港のシャティン競馬場で行われた国際GI競走「第36回クイーンエリザベス2世カップ」で、日本から参戦したルーラーシップが見事優勝を果たしました。
このレースは13頭立てで争われ、⑧ルーラーシップの他に、昨年の香港カップを制した①カリフォルニアメモリー、アイリッシュダービー馬②トレジャービーチ、安田記念に出た事のある⑥サムザップ、香港ダービー馬⑩フェイフェイ、⑪スウィートオレンジ、などが出走しました。
レースはばらついたスタートで始まり、1コーナーでフェイフェイが先手を取り、トレジャービーチが2番手、ルーラーシップは3番手を追走。4番手に⑤ピュアチャンピオン、⑫コレクション、⑬ザイダンと続きます。7番手以降は③ミスターメディチ、⑥イリアン、スウィートオレンジは9番手、カリフォルニアメモリーが最後方を追走する展開。
3コーナー地点でフェイフェイ先頭、ルーラーシップ3番手変わらず。一団の状態で4コーナーから最後の直線コースに差し掛かり、ルーラーシップが最内から抜け出すと、残り200mで完全に突き放し、最後はウンベルト・リスポリ騎手がガッツポーズしながら先頭でゴールインしました。
ルーラーシップが香港でやりました!6度目のGI挑戦で悲願の初勝利を飾りました。父・キングカメハメハ、母・エアグルーヴという超良血馬で、重賞4勝しながらもGIタイトルとは無縁でしたが、ようやく無冠返上です。道中は3番手追走、最後の直線で内ラチ沿いから抜け出し、2着に3馬身3/4差をつけての圧勝でした。春天を蹴って、香港を選んで大正解。ルーラー勝利を知り、オルフェーブルショックから立ち直ったファンのかたもたくさんいたんじゃないかと思います。
日本馬がクイーンエリザベス2世カップを制したのは、2002年と2003年に連覇を果たしたエイシンプレストン以来史上2頭目。ルーラーシップを管理する角居勝彦調教師は海外GI5勝目です。
エアグルーヴ産駒は、第1子のアドマイヤグル―ヴ以来2頭目のGI馬が誕生しました。久々に子供がGIを勝ってお母さんもさぞかし喜んでることでしょう。ルーラーシップ、親孝行できてよかったね!体調が良ければ宝塚記念にも参戦すると思われます。次は国内GI獲り。この1勝を機にますます飛躍できる事を祈っています。とにかくおめでと~う。