芸能人薬物裁判第１弾 酒井法子の夫・高相祐一被告の初公判

８月上旬に押尾学被告が薬物所持で逮捕された事を発端に沸き起こった芸能界薬物汚染騒動。押尾被告から始まり、酒井法子被告の夫・高相祐一被告が覚せい剤所持、酒井被告は１週間の逃亡の末に逮捕されました。世間を震撼させたあの騒動から２か月が経ち、薬物騒動は裁判に突入。21日に高相被告の初公判が東京地裁で開かれました。


開廷前、地裁前では長蛇の列が起き、わずか20枚の傍聴席を求めて1557人が並びました。出入り口には報道陣が陣取って臨戦態勢に。そして午前９時20分ごろ、高相被告を乗せたワゴン車が到着。被告は保釈時の黒尽くめの服装＆「PUNK」と書かれた帽子ではなく、スーツ姿で裁判所に現れたそうだ。
午前10時、裁判は開廷。証言台に立った高相被告は、裁判官の「仕事は？」の質問に「プロサーファーです」と答える。本当は「自称」で無職、サーファー連盟に除名されているのに…。供述調書で「８月２日に港区内の公衆便所で吸引した」という起訴事実については間違いであり、「公園のトイレではなく自宅マンションで吸た」と主張しました。冒頭陳述では高相被告の過去が明らかとなり、20歳の頃に初めて覚醒剤を使用、昨年（平成20年）から２週に１回の割合で密売人から購入し使用していた。更に勝浦の別荘（通称・ピンクハウス）にはイラン人の密売人から購入した覚醒剤を保管していた事がわかりました。
証人尋問では保釈引受人である父親が登場し、高相被告の保釈後は病院でカウンセリングを受けている事を明かし、息子が覚醒剤を使っている事については、「全く知らなかった。ただただ愕然している」とショックを隠しきれない様子。被告とは15回面会、今後は被告の更生をサポートする予定。息子に対して「何よりも自身が立ち直り、世間にも迷惑をかけている。真摯に受け止めて更生してほしい。それにしっかりした職業に就くのが大切だ」と語りました。
被告人質問に入り、８月21日の分はイラン人から入手し、職務質問を受けた時のものは奄美大島の野外レイブ会場で拾ったと強調。先日所属事務所を解雇された沢尻エリカさんとの繋がりについて、被告は「雑誌で見た程度だ」と関係性を否定。使用場所のウソの理由は、「法子の使用を隠そうと思った。」持ち歩いていた理由は、「自宅に置いて行くと、妻が隠れて使うんじゃないか心配だった。後で外で合流し一緒に使用しようと思った」と話しました。
勝浦の別荘についての質問では、高相被告の携帯電話にはイラン人の電話番号が入っていて、覚せい剤は一切使わず、本当は捨てるつもりだったけどそのままにしておいたそうだ。使用歴については「20年前は興味本位でやった。人間関係が上手くいかず、サーフィンができないストレスを解消するために吸った」と答え、吸うと時間が経つのを忘れると言った。しかし「今後使うと精神状態がおかしくなる」と答えたので、恐怖を認識していたそうです。
今後はどんな仕事をしたいかという質問には、「サーフィンで自分を取り戻すのと、音楽関係の仕事に就きたい」と主張。やはり自らの職業であるサーフィンから離れられないようだ。保釈後は週２～３回のペースで長男と会っていて、家族３人でまた暮らす事を望み、２度と覚醒剤をしない事を約束しました。
その後も被告人質問は続いたが、検察官の同じ質問に高相被告はイライラしはじめ、裁判官が苛立って声を荒げました。さらに高相被告は、「○○なんですけどー」とか「そうっす」と若者言葉を使うようになる。弁護人の被告人質問が終わり、最終弁論で検察側が依存性の高さと再犯の可能性を指摘し、高相被告に懲役２年を求刑。最後に被告が「このようなことは二度としないと固く誓います」と言って初公判は閉廷したのであった。


検察側が懲役２年の実刑に対し、弁護側は執行猶予付きでの判決を求めた今回の初公判。判決は11月12日に言い渡される予定です。高相被告は途中若者言葉を使ったり、態度の悪いところを見せていたようですね。「家族３人で暮らしたい」と訴えているようですが、被告人同士の接近は難しいので、実現は低いかもしれません。
さて、来週の月曜日に酒井被告の初公判が開かれるんですが、多数の傍聴希望者が殺到する恐れがあるので、傍聴席の整理券を日比谷公園で配布する事を明らかにしました。当日ではオウム真理教の松本千津夫（麻原彰晃）死刑囚の裁判を上回るでしょうな。金曜日には押尾学の初公判があり、そこでも長蛇の列が起き、高相被告の1500人を軽く超えると思います。果たして押尾学と酒井法子の初公判はどのような展開となるのか？薬物裁判は続く…。