また農林水産大臣が辞任するニュースが出てきました。遠藤武彦農水大臣が、自ら組合長を務めていた農業共済組合の補助金不正受給問題の責任をとって辞任しました。遠藤氏は先週の内閣改造で農水大臣に就任したばかり、わずか8日で大臣の職を離れることとなりました。在任8日での辞任は、戦後2番目の短命記録。5人も大臣が辞任した安倍内閣、内閣改造しても「スキャンダル内閣」は変わりません。
農林水産大臣は、この1年で4人も交代しました。最初に就任した松岡利勝氏が、3月にナントカ還元水問題、5月には緑資源機構の官製談合疑惑で自殺しました。若林正俊氏が代理のあと、赤城徳彦氏が就任。しかし、政治資金規正法違反、度重なる後援会の問題、「バンソウコウ王子」と散々言われ、参議院選挙から3日後に辞任しました。3人目の若林正俊は、松岡氏の自殺後と赤城氏の辞任後に農水大臣を担当。環境大臣と兼任でした。内閣改造後に退任しましたが、遠藤氏の不祥事で三たび農水大臣になりました。だったら内閣改造時に若林氏を農水大臣にすればよかった。若林さん、「また俺かよ」という気持ちはあるかもしれませんが、頑張ってください。
「農水省の呪い」は元大臣にもかかりました。玉沢徳一郎氏が「自民党岩手県第4選挙区支部」の政治資金収支報告書に政治活動費を多重計上、領収書を偽造したことを認めたとして自民党を離党しました。議員辞職こそは否定しましたが、後日参考人招致や証人喚問が行われる可能性も充分あると思います。「農水省の呪い」恐るべし…。