日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ぶっつけでも圧勝!オジュウチョウサンが中山グランドジャンプ3連覇!

2018年04月14日 | 競馬

皐月賞前日の14日は、中山競馬場で春の障害王者決定戦・第20回中山グランドジャンプ(J・GI 芝4250m 12頭立て)が行われました。障害GⅠ4連勝中の⑥オジュウチョウサンは、同レース史上2頭目の3連覇に挑戦。3年前の覇者⑨アップトゥデイトは、パートナーの林満明騎手と共に「打倒オジュウ」を目指します。この2頭は昨年の中山大障害で歴史的名勝負を繰り広げ、オジュウチョウサンが半馬身差で勝利しています。この春も大障害の再現となったのか?
2強以外でも、④マイネルクロップ&③ニホンピロバロンのペガサスジャンプステークス組、GⅠ3着2回の⑤ルペールノエル、平地で重賞勝ちの経験を持つ⑧クランモンタナ、昨年は2着①サンレイデュークなどが参戦しました。


単勝の人気は、オジュウチョウサンが1.5倍の1番人気、アップトゥデイトが2.3倍で2番人気。3番人気以降は大きく離れ、ニホンピロバロン、マイネルクロップ、ルペールノエル、②シンキングダンサーと続きました。

スタートでオジュチョウサンとアップトゥデイトが好スタートを決めたが、オジュウチョウサンが前に出ると、最初の5号生垣障害を2番手で飛越。しかし、スタンド前に入ったところで、アップトゥデイトが先頭を奪い、オジュウチョウサンは内側2番手。3番手にクランモンタナ、4番手⑦メイショウアラワシ、マイネルクロップとシンギングダンサーが5,6番手で並ぶ。その後、7番手ルペールノエル、8番手ニホンピロバロン。9,10番手の位置に⑫サムライフォンテンと⑩テイエムオペラドン、11番手サンレイデューク、最後方⑪トーセンメリッサ。
2コーナーのバンケット→向正面を過ぎ、1回目の大障害コース。まず最初に待ち構えるのは大竹柵障害。アップトゥが先頭で谷を駆け上がるが、大竹柵の前でアップトゥ・オジュウ・クロップの3頭が並び、同時に飛越!4番手モンタナ、シンキング、ピロバロ、ルペールなどが続々と飛び越え、最後方のメリッサまで無事クリア。
左回りになったところで、先頭争いはアップトゥデイトとマイネルクロップの2頭が激しく競り合うが、アップトゥが5号障害を先頭でジャンプ。オジュウチョウサンは3番手で5号障害を飛んだあと、3コーナーのバンケットで2番手に進出。クランモンタナも4番手で頑張っている。離れた5番手にシンキングダンサー、ニホンピロバロンは6番手、ルペールノエル7番手。
前のグループは2度目の大障害コースに差し掛かり、2つ目の難関・大生垣(赤レンガ)をアップトゥが先頭で飛越すると、内側に入ったオジュウ・モンタナ・クロップも続く。その後の馬達も無事に飛越し、ここも落馬なし。
順回りに戻り、1,2コーナー中間の3号障害でオジュウが再び2番手。5番手だったピロバロが前の2頭をかわして3番手に浮上。
2コーナーのバンケットを通過し、ここからは芝外回りコースの攻防。アップトゥが先頭だが、どこまで粘れるか。オジュウはどこでスパートするのか?ピロバロは2強に割って入れるのか?8号ハードル障害を飛び越え、3コーナーに入るところで、オジュウがアップトゥにピッタリ接近。それでもアップトゥが粘るが、9号障害を飛び越えた後にオジュウがアップトゥを捕らえて先頭に立った。オジュウは最後の直線にある最終障害を先頭で飛ぶと、あとはもう突き放すだけ。後方ではシンキングダンサーがバランスを崩しかけたがセーフ。オジュウチョウサンは2番手に10馬身以上引き離し、堂々先頭ゴールイン!これが障害界の絶対王者!オジュウチョウサン圧勝でグランドジャンプ3連覇達成!




中山グランドジャンプ 全着順&払戻金
1着⑥オジュウチョウサン 4分43秒0(レコード)
2着⑨アップトゥデイト    大差
3着③ニホンピロバロン   9馬身
4着⑤ルペールノエル    4馬身
5着⑩テイエムオペラドン   クビ
6着⑧クランモンタナ
7着②シンキングダンサー
8着⑦メイショウアラワシ
9着①サンレイデューク
10着⑪トーセンメリッサ
11着⑫サムライフォンテン
12着④マイネルクロップ

単勝 ⑥ 150円
複勝 ⑥ 110円  ⑨ 110円  ③ 140円
枠連 5⃣-7⃣ 130円
馬連 ⑥-⑨ 130円
馬単 ⑥-⑨ 200円
ワイド ⑥-⑨ 110円  ③-⑥ 230円  ③-⑨ 230円
3連複 ③-⑥-⑨ 290円
3連単 ⑥-⑨-③ 570円



オジュウチョウサンVSアップトゥデイトの2強対決は、オジュウチョウサンが大差の圧勝に終わりました。序盤からアップトゥが先行し、オジュウが追走する展開が続きましたが、芝コースの3,4コーナーでオジュウが逆転。直線で突き放し、最後は2秒以上の大差。最終障害を飛び越えた時点で勝負ありでしたなあ。勝ちタイム4分43秒0は、従来のレコードタイム(4分46秒6)を3秒以上も大幅更新。オジュウチョウサンの強い競馬に、アップトゥの鞍上・林騎手も完敗を認めました。引退を表明している林騎手も、最後の障害GⅠで王者に一矢報いたかったんですが…。
オジュウチョウサンはこれで障害GⅠ5連勝を達成し、自身の連勝も9に伸ばしました。グランドジャンプ3連覇は、カラジ(2005~07年)に次いで史上2頭目快挙。重賞勝利も通算9度目で、コウエイトライ(8勝)を抜いて単独トップ。さらには獲得賞金も歴代トップ(5億3265万3000円)に躍り出ました。
昨年は2年連続で最優秀障害馬を受賞し、年度代表馬の投票でも3票を獲得してキタサンブラックの満票を阻止。この日は前走の中山大障害から約4カ月ぶりのレース、前哨戦を使わずぶっつけ本番での参戦でしたが、圧巻のレコード勝ち。直線でのラストスパートは、もう言葉がありませんでしたよ。オジュウチョウサンがここまで強いと、負けるのが想像できないし、絶対王者を倒せそうな馬が見当たらない…。
中山大障害コースで5勝を挙げたのは、フジノオー、グランドマーチス、バローネターフに次いで4頭目。往年の障害王に肩を並び、今年12月の中山大障害で6勝目に挑戦。オジュウチョウサンならやってくれるでしょう。



15日は牡馬クラシック第1戦の皐月賞が行われます。前日オッズでは、1番人気が②ワグネリアン(3.4倍)、2番人気⑮ステルヴィオ(4.6倍)、3番人気⑤キタノコマンドール(5.8倍)、4番人気ジャンダルム(9.3倍)、5番人気以降は⑦エポカドーロ、⑨オウケンムーン、⑩ジェネラーレウーノ、①タイムフライヤーと続きます。
今年の皐月賞は、クラシックの主役とされていたダノンプレミアムが出走を回避。ここまで無敗で来ていて、無敗で皐月賞を勝つんじゃないかとワクワクしていただけに、とても残念です。ただ、ダノプレが不在でも、ステルヴィオ、ワグネリアン、ビートたけし命名の馬、2歳中距離王などメンバーが揃っています。当日は午前中から雨が降るので、道悪になる恐れがあります。馬場次第では波乱の予感も…。






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