福岡ソフトバンクホークスは16日、ニューヨーク・メッツなどでプレーしていた五十嵐亮太投手の獲得を発表。その翌日・17日には福岡ヤフードームで入団会見が行われました。五十嵐投手は4年ぶりの日本球界復帰となります。
3年契約で年俸は最大で総額6億円とされ、背番号はヤクルト時代に着けていた「53」に決定。当初は阪神、ヤクルト、楽天などが獲得に動いていましたが、水面下で動いていたソフトバンクが獲得に成功したとのことです。石渡茂編成・育成部長の話では「中継ぎと抑えの拡充がしたかった。彼が加われば後ろは盤石になるだろう」と話しておりました。
五十嵐獲得報道から一夜明けた17日、王貞治球団会長同席の下、入団会見が開かれました。五十嵐投手はホークスを選んだ理由について「王会長に評価されたことが嬉しかった」と述べ、「持っている力を常に出し切りたい」と抱負を語りました。王会長も「多くのオファーから選んでくれた」と嬉しそうでした。
五十嵐投手は1007年にヤクルトに入団。プロ2年目の99年に1軍デビューを果たし、中継ぎ・抑えとして活躍。2000年には自己最多の11勝を挙げ、2004年には37セーブで最優秀救援投手を受賞。2009年のシーズンオフにFAでにメッツに移籍。メジャー2年目の2011年には4勝をマーク。今季はピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約を結びながらもメジャー昇格ならず、3月30日にトロント・ブルージェイズへトレード。さらに5月29日にはニューヨーク・ヤンキースに移籍し、メジャーで登板したは2試合に終わり、自由契約となりました。
衆議院解散と侍JAPANのテストマッチがあったその裏で、ホークスがまたしても元日本人メジャーリーガーの獲得に成功しました。Yahooで「ソフトバンクが五十嵐亮太を獲得」というニュースを知った時は、「ウソだろ?」と目を疑うような感じでした。個人的には「五十嵐は阪神かヤクルトに行くだろう」と思っていたんで…。
今季のホークスは、ストッパーの馬原孝浩投手が右肩痛でシーズンを棒に振り、シーズン終了まで抑えを固定できませんでした。開幕時はファルケンボーグ投手が務め、その後に森福允彦投手、岡島秀樹投手を起用しました。馬原投手の復帰が未定、ファルケンボーグも故障を抱えている、岡島投手の去就も微妙と来季も守護神不明の恐れがある中、五十嵐投手が「鷹の新守護神」になる可能性が出てきました。ヤクルト時代のようにMAX150キロ超の豪速球で相手バッターを捻じ伏せてもらいたいですね。