世界陸上6日目は男子200mの決勝が行われ、100m金メダリスト、タイソン・ゲイ(アメリカ)が19秒76で優勝しました。
準決勝を20秒ジャストで決勝進出したゲイは、4レーンで決勝に臨みました。スタートで5レーンのウサイン・ボルト(ジャマイカ)が飛ばしてきましたが、最終コーナーでゲイが逆転。残り70mくらいから独走態勢に入ったゲイは、他を寄せ付けず圧勝。19秒76は、マイケル・ジョンソンの持つ19秒79を上回る大会新記録。100mと200mの2冠は、モーリス・グリーンとジャスティン・ガトリン(どちらもアメリカ)に次ぐ3人目の快挙です。
ゲイは準決勝のときに左太もも、決勝前に右ヒザに違和感を訴えていましたが、その不安を吹き飛ばす圧勝劇でした。もし痙攣を起こしてたら、ボルトが金メダルになっていました。次は4×100mリレー。ゲイは決勝で3走目を走る予定です。なんでアンカーじゃないんだ。
その他の競技では、男子棒高跳びでは澤野大地が出場しましたが、まさかの記録無しで予選落ち。走り幅跳びでは、アービング・サラディノ(パナマ)が8m57で優勝。最後の跳躍で、アンドリュー・ハウ(イタリア)の8m47を超える大逆転勝利!ハウも6回目で大ジャンプで逆転トップに立ち、ウェアを脱ぎだすほど喜んでいましたが、1分後にサラディノがハウ以上の大ジャンプ。それでも、ハウは銀メダルを獲得しました。ハウの母ちゃん、大ジャンプのとき全身が震え上がって泣いてましたね。3連覇を目指したドワイト・フィリップス(米国)は1本目で8m30を飛びましたが、以後記録が伸びず3位に終わりました。
明日は男子では110mハードル決勝で劉翔が登場、400m決勝はジェレミー・ウォリナーが大会連覇に挑みます。女子200m決勝は、アリソン・フェリックスVSベロニカ・キャンベルVSサンヤ・リチャーズの3強が激突!
4×100mリレーの予選もあります。日本は末續慎吾、朝原宣治、塚原直貴などが出場予定。なんとか決勝に進出してもらいたい!