日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

執念で掴み取った最後の一冠!アスクビクターモアが実績最上位の意地見せる!

2022年10月23日 | 競馬

2022年3歳牡馬クラシックの最終戦・第83回菊花賞(GⅠ・芝3000m 18頭立て)が23日、阪神競馬場で行われました。皐月賞馬・ジオグリフ、日本ダービー馬・ドウデュース不在の今年は、ダービー3着⑭アスクビクターモア、キタサンブラックとの父子制覇を狙う①ガイアフォース、神戸新聞杯覇者⑰ジャスティンパレス、青葉賞馬③プラダリア、ラジオNIKKEI賞を勝った⑯フェーングロッテン、京都新聞杯優勝⑦アスクワイルドモアなどの重賞ウィナーに加え、毎日杯3着⑪ドゥラドーレス、重賞3着2回③ボルドグフーシュ、札幌2600mで2連勝⑬ディナースタ、善戦続く⑫ヴェローナシチーなどが参戦しました。



単勝のオッズは、1番人気ガイアフォース(3.5倍)、2番人気アスクビクターモア(4.1倍)、3番人気ドゥラドーレス(7.0倍)、4番人気のジャスティンパレス(9.7倍)までが10倍以下、その後はプラダリア、ヴェローナシチー、ボルドグフーシュ、ディナースタ、⑱セレシオンなどが続きました。

スタート直後、⑩セイウンハーデスが積極的に飛ばし、アスクビクターモアは2番手につけ、ディナースタ3番手、⑥ビーアストニッシド4番手、5番手⑮ポッドボレット、6番手ジャスティンパレス、ガイアフォースは7番手から。8番手プラダリア、9番手セレシオン、中団より後ろ目の10番手にフェーングロッテン、11番手ドゥラドーレス、12番手②シェルビーズアイ。13番手にボルドグフーシュ、14番手アスクワイルドモア、15番手⑤ヤマニンゼスト。後方勢は16番手⑨シホノスペランツァ、17番手⑧マイネルトルファン、最後方ヴェローナシチー。
18頭は1周目の内回り4コーナーを通過し、スタンド前へ。先頭のセイウンハーデスは最初の1000mを58秒7のハイペース。アスクビクターモアがっちり2番手、ディナースタ単独3番手、ビーアストニッシド4番手。ジャスティンパレスとガイアフォースは中団より前、プラダリア中団の位置、ドゥラドーレス12番手あたり。集団から離されていた後方勢も追いつき、残り1周を迎える。
1,2コーナーのところで、ハーデスが一度後続を引きつけると、向正面の手前で再び突き放す。2番手のアスビクは手綱持ったまま。ディナーとビーアスが3,4番手で並び、その後ろでボレット・ジャスパレ・セレシオン・ガイアの4頭が5番手集団を形成する。中団9,10番手にプラダリアとフェーン、グフーシュ11番手、内側12番手シェルビーズ、外側13番手ドーレス。14番手ワイルドモア、15番手ゼスト、16,17番手にスペランツァとヴェローナがいて、トルファンがしんがりに下がる。
内回り3コーナーを過ぎて、前を行くハーデスとアスビクの差がなくなり、残り600mでアスビクがハーデスをかわして先頭に浮上。後続では、ディナー,ジャスパレ,グフーシュ,ドーレスなどが仕掛け、最内のガイアは追い出しに苦労気味か?
4コーナーのところでアスクビクターモアが2番手以降を引き離し、先頭で最後の直線コースへ。後ろからはジャスティンパレスとボルドグフーシュが猛追する。ガイアフォースとドゥラドーレスも追いかけるが、前が止まらない。残り200mを切ってもアスビクが先行するが、グフーシュとジャスパレが徐々に差を詰める。残り100m、アスビクがこのまま押し切るかと思いきや、ゴール前で2番手に上がったグフーシュが襲い掛かり、最後は2頭並んでゴール!アスクビクターモア押し切ったか?ボルドグフーシュが最後捕らえたか?ジャスティンパレス3番手入線。





【菊花賞 全着順】
1着⑭アスクビクターモア
2着④ボルドグフーシュ
3着⑰ジャスティンパレス
4着⑪ドゥラドーレス
5着⑨シホノスペランツァ
6着⑤ヤマニンゼスト
7着③プラダリア
8着①ガイアフォース
9着⑦アスクワイルドモア
10着②シェルビーズアイ
11着⑱セレシオン 
12着⑫ヴェローナシチー
13着⑥ビーアストニッシド
14着⑬ディナースタ 
15着⑯フェーングロッテン
16着⑮ポッドボレット 
17着⑩セイウンハーデス
18着⑧マイネルトルファン

【払戻金】
単勝 ⑭ 410円
複勝 ⑭ 160円  ④ 290円  ⑰ 330円
枠連 2⃣-7⃣ 850円
馬連 ④-⑭ 2,030円
馬単 ⑭-④ 3,370円
ワイド ④-⑭ 790円  ⑭-⑰ 770円  ④-⑰ 1,920円
3連複 ④-⑭-⑰ 6,440円
3連単 ⑭-④-⑰ 30,010円


クラシック最後の一冠を懸けた戦いは、写真判定の末、2番人気のアスクビクターモアが制して優勝。勝ちタイム3分02秒4は、2001年の阪神大賞典でナリタトップロードが出した「阪神3000m」のコースレコードを0.1秒更新しました。スタートからセイウンハーデスが飛ばしたのが大きかったですね。
ボルドグフーシュは直線で猛追し、ゴール前でアスビクに迫るも、ハナ差届かず2着。3着には4番人気のジャスティンパレス、3番人気のドゥラドーレスは5馬身差の4着。
1番人気のガイアフォースは8着に終わり、キタサンブラックとの父子制覇はならず。1番人気のプレッシャーもあったし、最内枠に入ったこと、前走から馬体重が-4キロだったのが敗因か?この結果、GⅠでの1番人気馬は16連敗に・・・。2019年のヤクルトの連敗記録に並び、1998年のロッテまであと2つ・・・。

勝ったアスクビクターモアは、弥生賞ディープインパクト記念以来の重賞2勝目で、通算でも4勝目をマーク。鞍上の田辺裕信騎手は、2016年の安田記念以来となるGⅠ勝利を挙げ、菊花賞初勝利。アスビクを管理する田村康仁調教師は牡馬クラシック初勝利、馬主の廣崎利洋ホールディングスは菊花賞初勝利なりました。また、ディープインパクト産駒は12世代連続でクラシック制覇を果たしました。今年デビューの最終世代からもGⅠ馬が誕生なるか?
弥生賞では後のダービー馬・ドウデュースを完封した後、皐月賞で5着、日本ダービーでは一同は先頭に躍り出るも3着。前走のセントライト記念ではガイアフォースに競り負けて2着と惜敗が続いていました。この日はスタートから2番手を追走すると、3,4コーナー中間で早め先頭に立ち、直線に入るところでは後続に4馬身以上拡げ、そのまま1着でゴール。人馬共に最後の一冠に懸ける執念を感じました。ギリギリだったけど、GⅠ勝ててよかったですね。最近の菊花賞馬は、その後のGⅠ競走で勝つことが多いので、アスビクの今後に期待が持てそうだ。



来週は東京競馬場で秋の中距離王座決定戦「天皇賞(秋)」が行われます。ドバイターフ優勝・パンサラッサ、札幌記念優勝・ジャックドール、2021年ダービー馬・シャフリヤール、大阪杯優勝・ポタジェ、オークス馬・ユーバーレーベンといった古馬勢と、皐月賞馬・ジオグリフ、皐月&ダービー2着・イクイノックス、共同通信杯優勝・ダノンベルーガの3歳世代が激突。今年もまた3歳馬が勝つか、あるいは古馬勢が経験の差を見せるのか?


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