台風一過で暑い一日だった19日(敬老の日)は、中山競馬場で菊花賞トライアル・第71回朝日杯セントライト記念(GⅡ・芝2200m 15頭立て)が行われました。このレースには皐月賞馬・アルアインが参戦。ルメール騎手を背に秋初戦に臨みます。アルアイン以外には、京都新聞杯2着②サトノクロニクル、皐月賞4着④クリンチャー、⑤ミッキースワロー、⑥サーレンブラント、⑩サンデームーティエ、①サンシロウ、⑨プラチナヴォイス、地方・船橋所属②ブラックロードなどが出走しました。
単勝の人気は、アルアインが1.6倍で断然の1番人気。2番人気はミッキースワロー(6.1倍)、3番人気サトノクロニクル(6.6倍)。4番人気以降はクリンチャー、サーレンブラント、⑮スティッフェリオ、サンデームーティエ、プラチナヴォイスと続きました。
スタートは15頭綺麗に出揃い、アルアインも好スタートを決めた。正面スタンド前での先行争いで、サンデームーティエが先手を取り、サトノクロニクルとスティッフェリオが2,3番手。アルアインとクリンチャーが4,5番手につけ、6番手プラチナヴォイス、サーレンブラント7番手、ミッキースワローは9番手でスタンド前を通過した。
1コーナーを回り、外回りコースに向かうところで、サンデームーティエが先頭、2番手スティッフェリオ、サトノクロニクルとクリンチャーが3,4番手並走。その後ろの5番手にアルアインがいる。6,7番手の位置にミッキースワローとサンシロウ、プラチナヴォイス8番手。9番手サーレンブラント、10番手⑭クレッシェンドラヴ、11番手⑬ストロングレヴィル、12番手ブラックロード、13番手⑫ローリングタワー、14番手⑧ブラックギムレット、⑪インペリアルフィズがしんがり追走。
縦長の状態で3コーナーに差し掛かり、ムーティエがまだ先頭。サトクロが最内から早めに仕掛けようとするが、詰まってしまった。外からクリンチャーが押し上げ、先頭に並びかける。5番手からアルアインも進出開始。スワローもアルアインを見るかのように上がってきた。人気上位3頭は4~6番手で固まっている。
4コーナーを回って直線コースに差し掛かり、スティッフィリオが前に出るが、すぐさまアルアインが並ぶ。坂を上るところでアルアインが先頭浮上。しかし、外からミッキースワローが追い上げ、ゴールまで残り100mでアルアインをかわすと、そのまま突き放してゴールイン!ミッキースワローが直線差し切ってセントライト記念を制しました!
セントライト記念 全着順&払戻金
1着⑤ミッキースワロー
2着⑦アルアイン
3着②サトノクロニクル
4着⑮スティッフェリオ
5着⑨プラチナヴォイス
6着⑩サンデームーティエ
7着⑥サーレンブラント
8着⑭クレッシェンドラヴ
9着④クリンチャー
10着⑬ストロングレヴィル
11着①サンシロウ
12着⑫ローリングタワー
13着⑪インペリアルフィズ
14着⑧ブラックギムレット
15着③ブラックロード
単勝 ⑤ 610円
複勝 ⑤ 150円 ⑦ 110円 ② 160円
枠連 3⃣-4⃣ 340円
馬連 ⑤-⑦ 590円
馬単 ⑤-⑦ 1,490円
ワイド ②-⑤ 700円 ②-⑦ 270円 ⑤-⑦ 240円
3連複 ②-⑤-⑦ 1,150円
3連単 ⑤-⑦-② 7,230円
菊花賞への切符を懸けた一戦は、単勝2番人気のミッキースワローが、皐月賞馬のアルアインをゴール残り100mでかわして勝利。1番人気のアルアインは1馬身3/4差の2着。道中は5番手を追走し、直線も良い脚を見せていたけど、ミッキースワローがそれ以上に末脚が切れていましたなあ。3着のサトノクロニクルまでが菊花賞の優先出走権を獲得しました。結果的には人気上位3頭の決着となりました。4番人気だったクリンチャーは9着、地方から参戦のブラックロードは最下位に終わっています。
ミッキースワローは重賞2度目の挑戦で初制覇。それにトーセンホマレボシ産駒は重賞初勝利となりました。ホマレボシは現役時代に2012年の京都新聞杯を勝ち、ダービーでも3着と健闘したけど、直後に屈腱炎を発症して引退となりました。今回の勝因を挙げるなら、アルアインにピタリとつけ続けたことでしょう。3,4コーナー辺りでは馬群の中にいたけど、直線で一番外に出してからギアを一気に上げ、アルアインをあっさり抜き去りました。実はこの馬、今年3月に中山2200mの未勝利戦で勝利していました。その経験が生きましたね。皐月賞馬を破ったのは、この馬にとって大きな自信になるし、菊花賞でも上位に入ると思います。
9月24日は、阪神競馬場で神戸新聞杯、中山競馬場は産経賞オールカマーが行われます。
神戸新聞杯のほうは、第84代ダービー馬・レイデオロが登場。さらには皐月賞3着・ダンビュライト、弥生賞馬・カデナ、目下2連勝中のキセキ、毎日杯2着・サトノアーサー、ダービー4着・マイスタイル、アドマイヤウイナー、ベストアプローチなど好メンバー揃いです。
オールカマーの方は、大阪杯2着・ステファノス、AJCC以来のレースとなるタンタアレグリア、未完の牝馬・ルージュバック、ツクバアズマオー、モンドインテロ、アルバート、カフジプリンス、ディサイファなどが出走予定です。