【月山】
月の山を登る。
道は険しく荒れていた。
山道に生えた鋭く長い枝葉が手足に絡まり刺さる。
月の眠り鳥が
「月の頂き横たわり
寝床なくともよく眠れ
あれも夢これもまた夢」
などと歌い空を舞う。
刺さった枝の痛みは
やがて夢になることを歌で教えてくれたのは
確かあの鳥だった。
月の山を登る。
道は険しく荒れていた。
山道に生えた鋭く長い枝葉が手足に絡まり刺さる。
月の眠り鳥が
「月の頂き横たわり
寝床なくともよく眠れ
あれも夢これもまた夢」
などと歌い空を舞う。
刺さった枝の痛みは
やがて夢になることを歌で教えてくれたのは
確かあの鳥だった。