De cela

あれからいろいろ、昔のアルバムから新しい発見まで

政務調査費使途検証

2008-08-13 22:58:25 | パートナーシップ協働・行政
市民の目28号を発行しました

この数年大変な話題となった、地方議員(国会議員もそうでした)の政務調査費の不正使用摘発問題ですが、当市も我々の指摘で18年分は半分近くが返還されてきました。返還されたお金は市の財布に戻りましたので有効に使ってほしいものです。

昨年度から1円以上の領収書は報告書にすべて添付することとなり、情報公開でこの検証を続けてきました。その総まとめを広報紙「市民の目」に報告しました。公民館で取り寄せてぜひ読んでいただきたいと思います。

我々の圧力の結果、昨年度は不正な請求は認められませんでした。しかしながら、その結果何に使ってよいかわからなくなったというのが議員の素直な感想です。情けないですね。政務調査対象課題は相模原市には山ほどありますよ。保守系議員は市長の政策提案をそのとおり守ることに役割を感じているようですが、相模原市の将来を見越してその政策や事業予算が適切かどうか調査するのが政務調査です。

たとえば、バイオディーゼル燃料で市の有する車両を走らせるという立派な構想があり、家庭から回収したてんぷら油をBDF化する工場を造るという事業予算が組まれようとしています。一見、先進的な発想に見えますが、いくつかの疑問がすぐに浮かんできます。

てんぷら油の回収はすでにとっくに行われており、民間企業ですでにBDF化は行われています。業者に回収手当まで出して、BDF燃料は買わなければならないのはばかばかしいように感じますが、はたして自前の工場を持ってお役所仕事で利益は出るのでしょうか。その辺の費用対効果の計算は、設備投資ありきが先行して正しく行われていないかもしれません。議員はそういう疑問をあらゆる面から分析調査して議会で正すのが仕事です。そういう調査に議員だけでは手が回り切りません。人手を使って調査をすれば費用もかかります。政務調査費をそういうところに使ってください。そういう仕事には協力する市民も出ます。