つづき
先週の日曜日のことを残そうと思っていたが、きのう行ったらもっと書きたいことが出てきてしまった。まずはお泊まりの日のことを残しましょう。
17日日曜日、夫がお休みの日におとりさん(酉の市)に行ってそのあと忘年会というので、母を呼ぶことにした。夫が帰って来ても夕飯の用意をしなくていいから母も気兼ねなく楽しめるかと。
先日スーパーまで歩けたので、今回はバスと歩きで行くことにした。車イスがなくてなんとなく軽快な外出。
腰が痛いとか言っていたが、「歩いてないからやん、リハビリ、リハビリ」なんて言って励ます。なんとかバス停まで行って座っているとバスはすぐに来た。
初めて手に入れたシルバーパスを使う。母は乗るのに必死で手に持ったままよく見せずに座ったので「ちゃんと見せたの?」と聞くと
「はい、ちゃんと見ましたよ」とすかさず運転手さんが答えてくれた。
とてもお話が好きな方で、その後も乗る方の安全を気遣って声をかけていた。だいたいの運転手さんは、不服そうに発車します、つかまってくださいと連呼する。すると車内もなんとなく重苦しい。
でもこの方はとても優しく明るい。つかまらないと私が運転できないよ、ではなく、あくまでもお客様ファーストだった。
だからなんとなく車内もウキウキしていた。
なので降りる時もゆっくりでいいですよと言ってもらえて、ゆっくり焦ることなく降りることができた。
あんなにおしゃべりな運転手さんは初めてだったが、必要なことを話してくれるのでなんか面白かった。
いい運転手さんだった。ああ、名前覚えておいてお礼の連絡すればよかったな。
あの時のことを思い出して脱線しました。話を戻します。
バス停からウチはすぐで母もホッとしていた。車イスなしでくるのは初めて。初めてづくしのお出かけ。
ウチに着くと猫を呼ぶ。ちょびちゃんと呼んだのであっ覚えてるってうれしかった。
その後母を残して、予約をしておいた回転寿司を取りに行った。
特上寿司も小さなパックに入って安物に見える。なのでお皿に入れ替えた。他に貝類が好きなので前日にあれこれ悩んで2人分を決めた。
夫に見せようと写真を撮っていた。ここに載せるとは思わず、いいかげんな盛り付け…
そうそう、お寿司を取りに行く前に日本酒を買ってきてそれで飲み食べ。母にはほんのちょっと。そのお酒を一口口にしてすぐに手が当たって全部こぼしてしまった。以前の私だったら、ああもう、なんて言ってたかもしれない。でも今は大丈夫?なんてしおらしい。てきぱき拭いて何事もなかったように。母はもったいなかったね、と言ってた。
気を取り直してお食事再開。
母の食欲は絶好調で、ちゃんと半分ずつ食べた。この他にたこ焼き6個とめっちゃ小さな唐揚げ2つ、それもきっちり半分こ。母はお味噌汁も飲み、デザートにプリンも食べた。
これはいい調子と体重を計ったら38キロあった。もちろん服を着たままだったけど、7月が33キロで3キロ増えてるということだったから5月6月から比べたらたぶん8キロくらい増えている。がんばれ40kg!
遅くまで起きてるかと思ったら案外早く寝た。夜中のトイレとかあるので私と同じ部屋で。
猫たちは母が来てなんか様子が変だったのかやっぱりこの日も寝ないで騒ぐ。私は全然眠れず浅い眠りでいた。
母が起きてトイレに行こうとして、えっここどこ?と。そして2回目のトイレ、やっぱりすぐに気配で起きたのはわかる。
1回目、2回目は流すボタンがどこかわからず、聞いてきたけど、3回目からは覚えてできていた。なんでも忘れるだけじゃなく、ちゃんと覚えられるのを知った。
朝起きたときも、ここどこ?と聞き、「なんか全然わかれへんわ、頭がぼーっとしてる」「こういうのなんていうの?」認知症と答えると「ああ認知症か」なんて納得している。
とにかく今の状況が何が何だかわからない、という感じだったみたいだ。実家で朝デイサービスに行く時によくそんなことを言っていると聞いていた。その同じ状態になったみたいだ。
施設ではどうなのか?今度聞いてみよう。
翌日、「頭がおかしくなったって言ってたけどどう?」と聞くと、「そんなこと言ってた?大丈夫よ」って戻ってた。
そんなことがあって、環境を変えるのはどうなんだろうかと思ってしまった。
やっと車イスなしで来れるようになったし、シルバーパスも手に入れたからこれからは行き来しようと思っていたが、母には環境が変わることはそんなにいいことではないのかも知れない。
退屈を解消してあげたいとかの思いはあるけれど、様子を見ながらたまに来てもらうことにしたほうが良さそうだ。