DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

one world, one nation

 領土問題がぶり返す度に思うのは、人類の崇高な理想だった“ONE WORLD, ONE NATION”の夢は一体どこへ行ってしまったんだろう?と思う。まあきっと、僕ひとりがそんな理想を信じてる間に、世の中的にはそんな夢は消えてなくなってしまったんだろう。確かに、20世紀まではそれなりに有効で、例えばベルリンの壁が壊れたり、ヨーロッパ各国がEUとして通貨を統一してみたり、そういった国家の壁を乗り越える試みは世界中のあちこちで為されてきた。しかし21世紀に入ると逆に911で欧米世界とイスラム世界の対立が際立ってきたり、こうして東アジア界隈では領土問題にとどまらず従軍慰安婦問題やら様々な過去の経緯をいつまで経っても合意に達せずくすぶっている。
 しかし、実際には、これから国境と言うものはますます存在意義を失っていくだろう、ただし、自分が理想としたような世界の恒久平和に向かうための世界統一とは裏腹に、新たな帝国主義として世界統一がなされる可能性が高い。つまり、TPPみたいな交易上の国境を極端に下げることで(現在の)国内、国外を問わず低賃金非正規雇用と言う形で国境のない搾取へと向かう。
 そう考えると、今の領土問題は、これから国境が無効化していく時代へ向かっての悪あがきと言う気がする。そもそも、昔は領土の問題は国のトップが指揮して国盗り合戦、つまり領土戦争をしてきた。しかし現在はあの香港の活動家のみすぼらしい姿を見ても分かる通り、最下層の人たちが領土問題に自分のアイデンティティを重ね合わせている。イ・ミョンバク大統領の竹島上陸も支持率低下を防ぐためのポピュリズムだと言う。つまり国の宰相の本質的な関心事ではない、一般大衆だけが熱心に領土問題を考えている、両者には大きな考え方のギャップがある。
 実際、日韓貿易を生業としている韓国人は大統領の竹島上陸を迷惑だと考えている。明日のご飯を食べるためにも、こんな領土問題で騒いでないで、お互いの利益のため、相手が憎たらしくても最終的には和解して経済的な協力関係を維持拡大するしか方法はないのである。
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