DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

ディアスポラ問題

以前、イスラエルによる一方的なパレスチナ攻撃に対し、流血を避けるにはどうか逃げて欲しい、と言う話をした(国境はエジプト側にも閉ざされて、かなり絶望的状況と聞くが)。そうしている間に今度は能登半島地震。東日本のような原発事故こそないものの、地形が変わるほどの隆起、余震も続き、特にインフラは壊滅的な打撃を受けた。仮説住宅も相当に寒そう。いっそのこと、新天地に移ってはどうか、という気持ち。
しかし、報道を見る限り、それでも復興して戻りたい、と言う人たちのインタビューが放送される。多分能登地方だと薬売りの大衆史から、全国各地につてのある人は多いように思う。そういった場所に疎開する人も少なくないと思うが、報道のインタビューでは残りたい人の声ばかり。
今日の某会の中で、簡単な答えは得た。結局は外へ出て行く選択を経験した人とそうでない人の間で、その意識の違いはどうしても出てしまうのだと。
ディアスポラは世界各地にいる。最近のフランス語講座でハイチ人ディアスポラの話題があった。ハイチは1950年代にフランソワ・デュバリエの独裁政権で大量の亡命者(知識人)と難民(貧困層)を出した。ニューヨーク、マイアミ、モントリオールなどにハイチ人コミュニティが形成された。おそらく、どこの独裁国家でも、逃げられる人と逃げられない人がいる。先ほど北朝鮮の軍事力を検証する番組があったが、軍事力偏重は当然国民生活にしわ寄せが来る。香港の知識人は香港を離れたが、北朝鮮にはすでにその機会は稀有とは思うが、拉致被害者ともども、なんとか逃げ出してほしい、と願うことしかできない。私は今でも逃走論支持者だ。
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