DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

ロシア・ウクライナ戦争と人権@いわて県民交流情報センター

 アムネスティのメールマガジンで、盛岡にウクライナで活動している香港人写真ジャーナリストの講演があると言うので行ってみる。前日に情報が分かったので、都合つくかな、と思ったが、なんとか。そもそもの話、オンラインイベントに慣れすぎて、リアルのイベントはいつ以来なんだか。盛岡まで来ていただけるのだから、この機会を逃すわけには行かない、と言う気持ち。
 定員があるので早めに着くようにしたが、やはり会場にいるのはスタッフばかりのように見える。しかし全体を見渡すと、自分と同じ参加者も混じっているようだ。
 講演の内容は、シンプルに香港人であるカオル氏が、香港を離れ、ベラルーシを取材し、そして現在、ウクライナで取材を続けた、その撮影記録を上映説明するもの。家族の仕事の関係で日本語が話せるそうで、公式にはロンドンが現在の住居地だという。
 しかし、なんと言っても、直接登壇者とコンタクトが取れたことだ。私は、ウクライナ人が同じ民主主義を共有しているのに、「(少なくとも今は)平和よりも勝利だ」と言う戦意の高さ、士気の高さが理解できずにいた。確かに竹林会で学んだ通り、平和は力の均衡によって保つべきもの(孫子)と言うのはあるが、自分個人の中では、自分が死ぬこと以上に、他人を殺す罪悪感には耐えられないので、武器を手にすることはできない、と言う感覚。しかし、ウクライナ人はそうして降参した後の地獄を歴史的に知っている。その時代に戻らないためには、武器を手にするしかない、と言うのは、驚くべきことだが、理解した。
 自分なりに分かりやすく言えば、自分は会社員=労働者なので、資本は自分の肉体だけである。しかし農業人ならば、彼らの生活は、農作物や家畜、つまり別の生き物の命と共にあるわけで、そもそも農作物や家畜を捨てて生きることがありえない、他国への亡命と言う選択肢はありえない、と言う考え方ならば、同じ民主主義でも戦う、と言う選択肢が答えになるのは、自分の知見を大きく揺さぶる経験であった。
 と言うことで、大変意義の深いイベントでした。スタッフや登壇者のみなさま、ありがとうございました。
♯帰りに、盛岡駅構内を煙を上げて走る蒸気機関車が走っていたので、また撮影してしまった(笑、これが私にとっての平和)。まさに、9.11同時多発テロ21周年にふさわしい、「戦争と平和Бойна и мир」を考えるイベント。
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