少なくとも、私のクラブミュージック好きは、自分の労働者階級としての自覚と切り離せない。労働者階級という概念自体が日本人には馴染みが薄いので、結果的にクラブミュージックはそれほど大衆に浸透してない、という側面もあるし。
逆に、アニメやJ-Popなどのメインストリームのサブカルチャーは、非常にざっくりとした言い方をすれば、中流階級の文化だと思っている。推し活は、多少貧乏であっても、最低限、定期的な収入があることは必須であり、明日の食事にも困難を伴う貧困層にできる趣味ではない。
もちろん、クラシック音楽を労働者階級、中流階級で嗜む人も多いが、根本的にクラシック音楽を学ぼうと思ったら裕福な上流階級である必要があるし、上流階級の人たちはナイトクラブに行ってもVIPルームに入ってしまって、爆音を浴びて踊る体験をしに来ているようには見えない。
自分の趣味はともかく、「好き嫌いなんて説明できるわけない」と考える人は多いが、人に説明できないということは自分が何者か分かっていない訳で、それが不安になって自分探しをするくらいなら、まず自分はなんでこの趣味が好きか、という説明ができるよう、自分自身を理解することをまず始めるべきだと思っている。
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