
松戸新田下車。駅前の車道をまっすぐ右へ。業務スーパーを過ぎたところにあるはずの仲の湯は、すっかり更地になっていた。建設工事計画の貼り紙もなければ、駐車場にするような気配もない。取り壊したところで資金が尽き、にっちもさっちも行かなくなった様子がうかがわれる。銭湯が廃業になったことも寂しいが、その後の未来が見えない今の姿も物悲しかった。なすすべもなく、帰途へ。郵便局でお金をおろすこともなく、財布の中身も紙幣なし、電子マネーPASMOもチャージされずに初乗り料金すら残っておらず、なけなしの小銭で帰りの切符を買って帰る。