DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

DISKREVIEW: Mondo Grosso / 何度でも新しく生まれ変わる

 正直、大沢伸一がこんな「切ない」アルバムをドロップしてくるとは思ってもみなかった。"NEXT WAVE"の頃はとてもタフでエナジーに溢れたフロアトラックの宝箱みたいなアルバムだったが(実際、フロア映えは当時の日本のアーティストではずば抜けていた)、今回はフロアトラックではあるものの、まるで渋谷系のダークサイドのような切なさ全開の楽曲が並ぶ。
 特に満島ひかりボーカルの「ラビリンス」と斎藤飛鳥ボーカルの「惑星タントラ」が秀逸。2人の若いボーカルの透明感のはかなさに溢れた声の響きに、これほどのロマンチックさを21世紀に生み出したのは奇跡じゃないかと思う。
 切なさとは、悲しみに暮れるエモーションである一方で、無表情な現代社会に風穴を開けるようなポジティブさを同時に兼ね備えた感情。ボーカルトラックアルバムのアンセムになることが運命づけられたアルバム。
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