集団好きはグラドル好きにもいる

　考えてみればハロプロやAKBでなくても、グラドルヲタでも集団好きはいた。いわゆる事務所推しと言う活動の仕方があった。
　ぶっちゃけた言い方をすれば、男は浮気する生き物だから、集団にして置けば浮気してもハロプロなりAKBなりの器の中で目移りするだけ、と言う売る側の読みはありだろう。と言うか、ジャニーズだって基本はグループで売っている（さすがに何十人と言うことはないが）。
　要するに、AKBと言う“ブランド”とそれぞれの女の子と言う“商品”の二重構造で商売している、と言うこと。同じことはアーティストでは起こらない。アーティストではアーティストが“ブランド”であり、個々の作品が“商品”であり構造が異なるだからだ。だがいずれもブランドと商品という二重構造を持っていることは共通している。いずれにせよ、エンターテイメントと言う“なくても困らない”商品で商売する世界のノウハウは、経済を理解する上で大変興味深い。