つまり、決断を先送りしていると言う点。モンスター消費者は欲しいものが購入時点では漠然としている。結果として商品やサービスが満足行くものでないと文句を言う。欲しいものが明確な消費者の場合は問題点を明らかにしてから苦情を入れるので、理不尽なモンスタークレームとはならない。
一方、投票を棄権したり、とりあえずで現職に投票する人は、候補者に求める資質やビジョンを吟味することを先送りしている。
彼らにとっては、選挙は一種のサブスクリプションである。これが欲しい、この音楽が聞きたい、と言う明確な消費モチベーションは最初の時点で存在しないし、すぐに飽きても取替えが効くことがウリになっている。残念ながらサブスクリプションはラインナップが揃っている(揃ってはいるが、そのような姿勢で消費したところで、一生の思い出になるような出会いは難しい)が、政治家になると「野党には任せられない」的な言い訳が血肉化されており、簡単には取替えが効かない。
ならば当然、選ぶ時にしっかり自分の要求とマッチする候補者を選ぶべきだが、決断を先送りするクセはなかなか抜けない。ビジネスのハンコ文化も、より上位の役職に決断を先送りすることであり、日本に起業家が少ないことにも通じる。
つまり、日本の有権者は「サイレント・モンスター」の度合いが高いのではないか、と考える。
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