最近夜遊びがWOMBにほぼ固定だったので、久々に新しいハコで遊べるのが新鮮。まあ会員登録がスマホでないとできないのがガラケーユーザとしてちょっとショックだったが。
メインフロアの田中フミヤ、もうすでにかなり上がってる感じ、もちろんいつものミニマルである。内装は噂通りSpace Lab Yellowに似ている。22年前、クラブデビューしたのもイエローの、そしてフミヤのパーティ、DISTORTIONだった。自分のクラブ人生も長いな、と思う一方、フミヤもあの頃からほとんど変わらずにミニマルテクノを極めており、まさに職人芸。と言うか、ベルリン在住になったことで、かえってフミヤの鳴らすテクノが日本的に聞こえる。職人的ストイックさ。まるでカンナやノミで無駄を削ぎ落としたような骨太のミニマル。
続くCabanneも職人芸なテクノ。ベルリンから連れて来たのならやはりドイツ人のマイスター気質なDJなんだろうな、と思ったが、名前を見るとフランス人?まあ確かに上モノがメロディアスな選曲も目立った。
それにしても、二人ともヴァイナルである。若手はもちろん、キャリアの長いDJも多くがPCDJに移行する中、ヴァイナルにこだわるのは理由があろう。やはりデジタルは可聴帯に絞った音源になる。クラブフロアの独特のハコの振動は非可聴帯の音(低音)も鳴らさなければならない。
0時半頃着いて、気がつけばそのまま4時半まで休憩なしでぶっ通しで踊ってた。これは“我ながらよく頑張るなあ”と言う話ではない。そもそも単なる遊びだったらとっくにクラブ遊びなんて卒業していたであろう。この歳までフロアにこだわるのは、もはや自分の中でクラブで踊ることが礼拝のような宗教的行為に昇華されているからだ。4時間ぶっ通しで踊ったのなら、少しは無為の境地にたどり着けたであろうか?あまりそのような気はしない、まだまだ修行が足りない。
ここの年越しカウントダウンはFrancois Kか。たぶん来週もここに来ることになりそうだ。
4時半過ぎの休憩でラウンジも覗いたが、普通のハコだとラウンジはホームサイズのPAしかないのに、ここはラウンジにもしっかり業務用のでっかいPAがドンとある。そして、ラウンジDJまでもがアナログ縛りだ(かかってるのがヘンタイミニマル、こちらも侮れない)。そもそもCDJ機材がないぞ。この徹底したこだわりがCHAOSを20年以上継続させる原動力なのだろう。とりあえずまだ踊れる元気は残っていたが、明日(今日)も歩くので、5時半で上がる。まだ真っ暗だ。そりゃそうだ、今日は冬至なんだから。
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