菅政権の「自助」の下、「補償なき自粛」を強いられたライブハウス。「夜の街」「劇場クラスタ」に次いでスケープゴートにされたライブハウス。そんな中、「共助」を求めて政治的な働きかけを始めたライブハウス。しかし世間から理解を得るためには、「ライブハウス」が非常に多種多様(大きなハコから小さなハコまで)。なので今日はメディアに取り上げられにくい中、小規模のライブハウスの現状を6人の登壇者に語っていただく内容。
一人目はアーティストの方。活動が中止になり、予定していたライブハウスそのものが廃業してしまったところも。今もほとんど無観客ライブ。無観客ライブの限界も見え始めた様子。ライブの熱もあるけど、来てくれと言うコミュニケーションからライブは始まっていると言うか。
2人目はソングライティングもされる方。収入の穴はライブ専門の方よりも傷口は小さいが、地方ツアーは難しいと言う話。その分、地方公演の重要さが際立つ(東京では日常的にライブが行われるが、地方は公演1つがとても貴重なエクスペリエンスになると言う)。また、観客とのコール&レスポンスはライブセットの組立にも大きく影響しているそう。配信を盛り上げるアイディア(音源がパッケージメディアが滅びネット配信に置き換わった時も似た葛藤はあったのではないか)、ミュージシャンも政治へのコミットを盛り上げると提言。
3人目の方、音大出身の音響エンジニアさん(自身もミュージシャン)。自粛時はもちろんだが、配信でもPAエンジニアは声がかからないらしい。
裏方だと助成金申告にもフライヤーに名前が記載されていないので大変とのこと。
4人目の方。日本音楽会場協会の方。素晴らしい、最初は業界の立場をわきまえて反省し、しかし政治的バックグラウンドを持たないこの業界への終わらない冷淡な待遇に静かな怒りを滲ませる発言は説得力がありました。
5人目の方、おぉ、新宿ロフトオーナーさん!この業界で一番表に出ていて、相当世間から叩かれたみたい。そんな落ち込んでいる時に「SAVE OUR SPACE」の署名が35万集まったことに救われたそう。
6月にガイドラインを作り、ようやく営業再開。しかしこのディスタンスでは営業が成り立たない。9月にもう少し入れられるガイドラインに。さすがに文化庁への直談判など行動も起こしており、差し戻しにものすごく苦労されているとのこと。文化庁のやる気のなさが露わになる話です。
最後はSAVE OUR SPACEを主催したシンガーソングライターさん。先ほどのような肩書のある方だけでなく、ユニオンに所属することの少ない音楽関係者をまとめ上げる行動力が素晴らしい。逆に、音楽業界がいかに政治的に発言力が弱いかも痛感します。
ディスカッション。政治力も大事だが、風評を抑える努力も大事。でもやっぱり政治、この業界はいまだGO TOの対象になっていませんからね。
まだ意外と政治的にコミットできないアーティストも多い様子。SNSの時代でも、やはり政治語りまで踏み込んだコミュニケーションができてなくて、結束したアクションに至れない現状が。
裏方さんは、確かに言葉は悪いが、実際「日雇い労働者」の側面はあるな。
今日は先生方は裏方に徹し、現場の音楽関係者の声がきちんと聞けたのが大変良かったです。いろんな業種の方々が集まっているのでまとまった結論はありませんが、さまざまな治験が得られる場ではありました。
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