先ずは帝京平成大学、目標とする先輩が見つかるうんぬん。うーん、オイラが学生の頃は、バブル期で就職が楽だったこともあるが、好きなことばかりやって、そんな時期に人生の目標とか考えてなかった。いや、学生時代と言うのは自分の可能性を探る時期なので、目標を決める場所であり、最初から目標が決まっていることの方が変だと思っていた(と思う。そもそも当時そんなことを語り合ったりすることもなかったので、ちゃんと考えがまとまってはいなかったけど)。しかし、前回の記事で若者が“成長したがっている”のは分かったので、それってつまりもう目標が定まっているんだろうな、と推察する(それなら大学よりも専門学校へ行った方が良いと思うのだが)。しかし今の時代は逆に将来の目標なんか簡単に決まらないだろ、職業の数なんて数え切れないほどあるし、第一、選択した職種が将来も安泰ではないことは若者本人が一番分かっているはず。成長について“人間力”みたいな抽象化がされて、どんな職種でも対応可能な能力をつけると言う意識もあるようだけど、それって“何でも屋”になるだけで、大学まで教育を受けた人間の選択することにはあまり思
えない。
一方、千葉科学大学は“人を助ける人になるための大学”、SNSで人とつながりたがるところを見ても、職業基準に“人を助ける”と言う視点が上位に来るのは容易に推察できる。しかし看板に“科学”とあるのだから、「最先端の技術で社会に貢献する」とかみたいなキャッチフレーズじゃないんだね、と言うのが率直な感想。むしろ“人を助けたい”と言う発想で職業を選ぶ若者は今も昔も一定数いるだろう。つまり医療系はそういう意味で安定した人気がある。つまり黙っていてもそういう学校は人が集まるはずで、なんか大学名の看板と求める学生像とのギャップに違和感を覚えてしまう。
最後にもう一言、若いうちならもっと夢はでかくても良いのでは?つまり、理系で行くなら「ノーベル賞取ってやる」くらいの気概があっても良いし、文系でも社長になってやるとか言う類いのギラギラした人生観の若造はかなりいるはず。なんか今上げた大学のキャッチコピーはそういう大それた夢から遠いかなり現実味の濃い将来観を強く感じざるを得ない。
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