DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

東京オリンピックとウクライナ侵攻は似ている

 今読んでいる宇野常寛氏の著書で、東京オリンピックへの言及があった。彼も召致当初からの反対派で、僕も大いに共感しながら読み進める。とはいえ、僕のような無条件にオリンピックに反対しているのではなく、その無計画さを批判していた。昭和のオリンピックは確かに新幹線や高速道路を充実させ、日本経済を飛躍的に活性化させる起爆剤となった。しかし2年前のオリンピックで日本のインフラ環境に与えた影響はほとんどない。しかもコロナ禍で強行開催したから、入場料でも大赤字。そんな訳で、終わったあとでもいまだに電通や角川などの贈収賄のニュースが飛び交う、全くもって禍根しか残さない大会だった。コロナ禍と重なったから、子どもたちの体力向上にも全く帰依していない。
 そんな無計画さは、まさに今ロシアがやっているウクライナ侵攻とそっくりだ。最初は3ヶ月くらいで決着をつける算段だったらしいが、年を明けても終わる見込みは全くない。そして、我が国として問題なのは、こうした国際紛争にかこつけて、軍事費増額を目論んでいる政府だ。そうやって時流に流されて軍事費を増やしたところで、使い物にならない兵器を高額で買わされたり、軍事訓練で無茶して、訓練中の兵士が八甲田山のような悲劇に見舞われるかもしれない。
 そもそもウクライナはどうして大国ロシアに対して今も戦い続けられるのか?欧米の支援があるからに他ならない。日本が今から軍事費を増やしたところで焼け石に水だ。そんなことより、外交で欧米はもちろん、インドやブラジルなどの中立している国々とも信頼関係を築き、国際情勢的に攻めにくい国にすることのほうがよほど重要だ。
 今のロシアを見れば、軍事費増強なんて馬鹿げている、と言う感想しかない。
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