DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

政見放送がパフォーマンスで何が悪い

 繰り返しになるが、私は今の感染再拡大の時期に選挙をやるのは不適切だと考えている。その上で選挙をやると言うのなら、むしろ政見放送にどんどんエンタメ性を加えていった方が良いとさえ思っている。
 今回の外出自粛で多くのエンタメ業界の皆さんが失業状態にあり、彼らの援助も大きな課題である。候補者がエンタメ心を持っていないようでは、彼らの支援に想いをはせた政策など立案できる訳がない。
 もちろん、私たちが日常で視聴している音楽、ドラマ、演劇などと、選挙パフォーマンスはかなり異質のものである。目的も違うし、プロのスタッフの支援のないクオリティの低さもある。しかし、私はちゃんと両者に連続性があると思っている。候補者が楽器持って歌ったり、化粧とコスプレをしてこぶしを回したセリフで政見をしゃべったっていいじゃん。そもそも音楽も芝居も、何かを訴えるために生まれたものだ。完成度はともかく、政治家のパフォーマンスとも違う、候補者のパフォーマンスはこれからのエンタメにも刺激になる(限られたリソースの中で、何が刺さる訴えになるかの実験)。
 結局、クオリティが低いパフォーマンスだとは言っても、そのクオリティ自体が格差の反映そのものである。貧困層候補者の中から、強烈な求心力のある演説パフォーマンスが生まれれば理想だが、そもそも演説パフォーマンスにも如実に格差は現れるものであり、誰に投票するかは別にして、22人の候補者に平等に耳を傾けることを有権者に求めたい。有権者と言う立場が消費者のように「モンスター」化することこそ、誰が当選するか以上に民主主義維持のために私は心配する。
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