DEEP GREEN

GO のブログ。
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クロスアルプス 4日目 精神的に一番過酷でも、最高の日!

2007年08月19日 23時40分18秒 | MTB 自転車



朝起きると外は雨。
山小屋の気温は5度。 寒すぎる。
とりあえずいつものように準備して朝ごはん。
今朝はビュッフェと聞いてたので、どんなご飯かな!と
楽しみだったが、内容はいつもと変わらず。
シリアル、パン、チーズ、ハム、コーヒーをおいしく食べた。

雨が降っているので、レインウェアを着て、靴を履き、
外にでる。  寒い。

山小屋の裏に見える山には雪が積もっている。
昨晩ふったものらしい。

今日は山小屋の2260mから今回の旅の最高峰2600mまで登り、そこから下って進んでいくルート。

最初からMTB押しのきつい登りが続く。
風も強く、雨も横殴りになり、その雨が標高があがるにつれてみぞれになっていく。 すごく寒い。
そんなことを気にしていてもしょうがないのでひたすら上を目指して登り、今回の旅の最高地点到達!
みぞれは雪に変わっている。 

寒い中みんなで記念撮影を行い、下りだ!

下りは2600mから1300位までを一気に下るのだが、景色がやばすぎる。 今回の旅では、何度もすっげーと言う景色に出会ってきたが、下りはここが最高でした。 
壮大なアルプスの山々の中に延びるシングルトラック。
斜度もあり、心地よくタイトターンもあり、気持ちよく、
でも岩も多く、落ちればがけ下まっさかさまみたいなところも多く、気を抜けば危険だが、ふっと上を見ると壮大な景色が広がっている。 もったいないからゆっくり見ながら走ろうと思うも、下りはやはりあっという間。 怪我のないように、MTBも壊さないように安全に、でも楽しいスピードで終了。 

下りはタイヤから飛んでくる泥もすごく、牛糞も多く、下り終わったときは自転車がどろどろ(糞糞?)であった。
ちょうど川があったので、そこで自転車を洗う。
このころには雨も上がり、雲の合間から時折日の光がのぞき、幻想的な景色を演出している。 きれいすぎる。

その後は川沿いに岩岩の道を下り、舗装路となりなだらかな下りを延々と下り、いくつかの村を過ぎた後の町に到達。
ここのスーパーでお昼ごはん(パン、ジュース、クッキー)を買い、町の泉で食べる。 

食後は町を下りきり、キャンプ場を抜けていくと、また登りのジープ道となる。 ここからひたすら登り。 渓谷の谷を登って行く。 この日は調子が良かったのか、メンバーの調子がもう一つだったのか、延々とした登りを先頭で、マイペースで登ることができた。 天気は曇ったり、通り雨のような雨が降ったり、晴れたりと安定していない。 雨が降り、ちょっと雨具を着ようかと着た瞬間に雨がやむといった感じであった。 

林の中を抜けて、少し開けた場所に出るとそこにカフェがあり、コーヒーブレイクとなる。 お茶碗のようなカップでコーヒーがでてきて、パイのようなお菓子と一緒においしく飲む。
カフェの人の子供だろう、4人ぐらいが昔ながらの衣装を着て遊んでいる。 通行人を止めて、通るためにお菓子をもらっている。 ほほえましくて見てて笑ってしまった。

ここからの登りと景色が最高で、木がだんだんなくなっていくと切り立った崖に一本の横線が見える。 それが道らしく、スイス軍が第一次世界大戦(?)のときに切り開いた道らしい。どんどんと登って行くと天気も晴れてきたこともあり、景色は
どんどんときれいになっていくが、ほんまに命の危険性を感じた岩場を進む。 だって、横は柵もないようなところも多い、落ちたら必ず死ぬ高さ切り立ったがけ。 怖くて怖くて、写真も柵があるところでしか撮れません。 一箇所自転車と身体の幅くらいしかない細い柵無しの場所があり、恐る恐る通過。
こわすぎ!

緊張してのども渇いてくるが、止まって何かをするということが怖くて、水を飲むことも出来ず、前だけをみて先に進む。
その岩場を抜けると本当にほっとしたと同時に気も抜けてしまったが、無理もないでしょう。 すごいとこやけど、こわすぎた。 あれは登りやからいいけど、逆に下るのは無理だなとも感じました。 (基本的にここは自転車を乗ってはだめという看板が出ていた。 乗って進むと落ちてしまうことがあるからだろう。 みんな自転車を押していかなければならない)

岩場を抜けて、その先に広がる景色がまた絶景!
ここでスイスからイタリアへ入ります。
先にはイタリアの3000m級の山々の景色が広がります。 
風は強くて寒いが、晴れているので本当に気持ちがいい。
ここで昨日泊まるはずの山小屋に到着。 
寒くて、風も冷たいので、ここに泊まりたかったが、もう少し下って、町で宿を探すこととなる。 時間はすでに5時。

そこからの下りはジープ道でほっとくとどこまでもスピードが出るくらい急で、しかも道上には牛糞が遠慮なく散らばっている。 踏まないようにとよけながら走っても、スピードがあがると避けきれない。 開き直りの走行となる。

ジープ道が終わると舗装路に変わるが下りなので気持ちよく下っていく。 道も開けてるし、進行方向には頂上に雪がある山々の景色を見ながらのサイクリング。 良い感じ!

下の町まで下りてもうひとつ向こうの町まで行こうとしたところで、ウーベのリアタイヤがパンクしてしまった! 

修理して先に進むか、ここで宿を探すか? 時間はすでに6時前。 宿をさがすと調子よさそうなところがあり、結局この村のゲストハウスに宿泊することとなったが、いままでの山小屋生活から比べるとホットシャワーも浴び放題だし、料理もホームメイドのものや地元料理が多く、お酒もビールはバイスビアも飲めるし、イタリアワインもおいしくて、料金もリーズナブルだし(山小屋に比べると高いが同等ホテルと比べると格段に安い!)、抜群に良い宿でした。
ウーベのパンクに感謝しながら、ここに泊まる予定だったのだなと思いながら、熱いシャワーを堪能し、晩めしもがっつり食べて、飲んで、みんなと楽しく過ごしました! 
みんなもホットシャワーが嬉しかったようで、その話題ばかり! 

今日は相変わらず重い荷物で肛門まわりが痛いが、思ったよりも身体が動いた良い日でした。 あと3日楽しみつくさないとね! 明日もがんばろう!

寝る前の日記はそう締めくくっていた。


つづく  

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