お昼ご飯に寄った店でふと見ると、あの偉い大先生のサイン色紙があった。文言も”真実一路”とあった。どうにも入れ歯が浮いてきそうな4字熟語ではないか。店の人に遠慮して笑うのをこらえるしかなかった。字体も右に傾いたり、左に傾いたりと落ち着かない。それに肩身の狭いような、線の細い字体には、今のふてぶてしさが嘘のようである。
その下には、議員歴何十年という輝かしい職歴を持つタレントさんで、国のために何をしたのか未だに解らない人のサイン色紙があった。
こちらは俳優さんである。やはり、名の通った俳優さんらしく、字も何となく素人離れしていて味がある。食堂にはこういう味のあるサイン色紙が似合うのだろうと思った。