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軽井沢を文学する

2022-08-13 01:56:48 | 軽井沢タリアセン夫人


 

軽井沢を文学する

 


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デンマンさん。。。最近 軽井沢を文学 したのですかァ〜?


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いや。。。今年の秋、小百合さんと軽井沢を訪ねて一緒に軽井沢を文学するつもりです。。。

じゃあ、つい最近、軽井沢を文学したのは誰なんですか?

ちょっと次のリストを見てください。。。

 


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『拡大する』

『軽井沢文学散歩』


 



これはライブドアの 僕の「徒然ブログ」の日本時間で8月4日の午後1時56分から午後6時55分までのアクセス者の記録です。。。赤枠で囲んだ箇所に注目して欲しい。。。



あらっ。。。8月4日の午後2時35分に 軽井沢文学散歩 を読んだネット市民が居たのですわねぇ〜。。。

そうなんです。。。実は、福岡市に住んでいる蒲田美鈴(かまた みすず)さんが読んだのですよ。。。

 


(ip86235.jpg)

 



美鈴さんは福岡市で何をしているのですかァ〜?



地元の福岡女子大学の女子大生ですよ。。。国際教養学科に籍をおいて日本言語文化コースをとっているのです。。。

 


(fukujo.jpg)



 



美鈴さんは、どのようにして記事を見つけたのですか?



次のように検索したのです。。。

 


(gog22-08-04.jpg)


『拡大する』

『現時点での検索結果』

『軽井沢文学散歩』


 



あらっ。。。軽井沢文学散歩 デンマン 徒然ブログ と入れて検索したのですわねぇ〜。。。



そうです。。。美鈴さんは「徒然ブログ」の常連さんなのですよ。。。

それにしても そのものズバリを入れて検索したのですわねぇ〜。。。

あのねぇ〜、美鈴さんは、『軽井沢文学散歩』を前に読んだことがあったのです。。。今度、友達と信州を旅行するので、軽井沢にも立ち寄ることにしたのですよ。。。

それで、軽井沢のどこに行こうかと思って再び記事を読んだのですか?

そうです。。。

。。。で、軽井沢のどこに行くことにしたのですか?

あのねぇ〜、ざっと記事を読んだあとで次のコメントに目が止まったのです。。。

 


(com17-01-17.jpg)

 



「軽井沢に恋した熟女」が「小百合さんとデンマンさんがお歩きになった“幸福の谷”と“ささやきの小径”を散歩したいと思います」と書いてある。。。



それで、美鈴さんも“幸福の谷”と“ささやきの小径”を散歩したいと思ったのですか?

そうです。。。「軽井沢に恋した熟女」が読んだ箇所を小百合さんも もう一度読んでみてくださいよ。。。

 


堀辰雄と“死のかげの谷”



堀辰雄にとって「幸福の谷」は、幸せそうには見えなかったのですわ。



。。。で、どのように見えたのですか?

夏は確かに観光客がやって来て、多少は賑(にぎ)わうのですけれど、冬になると人影もなく寂しい谷になってしまうのでござ~♪~ますわ。それで「死のかげの谷」と呼んだ方がよさそうだ、と書いているのでござ~♪~ます。

ほおォ~。。。そうですか?

デンマンさんだって、「風立ちぬ」をお読みになったのでしょう?

読んだけれど、僕にとって、それ程思い出に残るような作品ではなかったのですよう。

どうしてでござ~♪~ますか?デンマンさんが気に入るような夢とロマンのお話でござ~♪~ますわ。

でもねぇ、主人公の男の妻は死んでいるのですよう。ロマンチックと言うよりも、悲しみが小説の底流に滲(にじ)んでいる。僕は20代の頃に読んだのだけれど、ルンルン気分の恋愛に惹かれる若い男には、実に悲しい、やるせない話と思えて、あまり好きになれなかった。卑弥子さんは、そういう悲しい話が好きなのですか?

あたくしは悲しいお話だとは思いませんでしたわ。むしろ男性に、それほどまでに思われている女性がうらやましいと思えましたわ。だから、あたくしもデンマンさんに、いつまでもいつまでも懐かしく思い出されるような女にならねばならないと努力しているのでござ~♪~ますわァ~。ォほほほほ。。。

(半分白けながら。。。) うん、うん、うん。。。見上げた心がけですよう。そんな事よりは「幸福の谷」の話ですよう。

んも~~。。。デンマンさんには、繊細な女心が全くお分かりにはならないのでござ~♪~ますわね?

あのねぇ~、脇道にそれると、この記事がまた長くなるのですよう。「幸福の谷」がテーマなのだから、余計な事はなるべく言わないでくださいよね。

分かりましたわ。「幸福の谷」に戻ればよろしいのでしょう。。。確かに夏は木漏れ日が漏れて、それなりに避暑地らしい雰囲気があるようでござ~♪~ますわ。でも、冬は人影もなく本当に寂しい厳寒の谷になるのでござ~♪~ます。しかも、堀辰雄が小説を書いていた当時は、冬になると水道もとまり、木造の建物は防寒対策もほとんどとられていなかったと言う事です。

ほおォ~。。。卑弥子さんは、そこまで調べたのですか?

そうでござ~♪~ますわ。あたくしも、いつの日にかデンマンさんと二人で「幸福の谷」を訪れるのでござ~♪~ますもの。。。おほほほほ。。。

ほらァ~。。。また、卑弥子さんは余計な事を言うのですよう。。。でもねぇ、言っておきますが、今年の秋ではないですよう。来年の秋ね。

分かっておりますわア。

それで、堀辰雄がどうしたと言うのですか?

「風立ちぬ」を書き上げた堀辰雄は、初めの予定では「幸福の谷」と書くつもりだったそうでござ~♪~ますわ。でも、冬の厳しい谷の様子を見て、最終章の題を「死のかげの谷」としたのでござ~♪~ますう。

ほおォ~。。。さすがは京都の女子大学で「日本文化と源氏物語」を講義している卑弥子・准教授だけの事はありますよねぇ~。読みが深いですよう。僕は、改めて卑弥子さんの文学的な才能を見直しましたよう。

このぐらいの事は、その辺で遊んでいるミーちゃんハーちゃんでも分かりますわよう。

つまり、卑弥子さんは、冬は「幸福の谷」ではなく「死のかげの谷」だと言いたいのですね?

 


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【デンマン注】 地図の中の“幸福の谷”は誤って記載されています。
実際は「同志社シーモアハウス」のすぐ上(北)の道です。



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そうでござ~♪~ますわ。しかも夏場だって、それ程、幸せそうではないのでござ~♪~ますわ。



それはどう言う訳ですか?

だいたい、あの近辺にある別荘の庭はコケで覆われているのでござ~♪~ますわ。あの谷の付近だけではござ~♪~ませんわ。軽井沢って、どこもかしこも苔で覆われていますわよう。住むには湿気との戦いなんだそうですわ。

ほォ~。。。卑弥子さんは、そんなことまで調べたのですか?

だってぇ~。。。いつの日には、あたくしとデンマンさんと二人して「幸福の谷」に行くのですものォ~、うふふふふ。。。だから、しっかりと下調べをしておこうと思い立ったのでござ~♪~ますわ。

なるほどォ~。。。ごもっともな事ですよう。。。で、卑弥子さんが調べる限り、思ったほど幸せそうじゃないので、僕と一緒に「幸福の谷」に行くのを断念した。。。そう言う訳ですね?

もちろん、デンマンさんとご一緒に行きますわよう。

でも、卑弥子さんにとって「幸福の谷」は「死のかげの谷」なのでしょう?

だから、あたくしはデンマンさんが「死のかげの谷」を一人でお散歩している間、すぐそばの万平ホテルのカフェテリアでお待ちしていますわ。

 


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【デンマン注】 実は、この写真はジョン・レノンではなく、アラン・ドロン

 



キャア~!すてきィ~。。。そいでぇ、ジョン・レノンがお気に入りだったと言うローヤルミルクティーを飲みながら、デンマンさんがぜひ食べたいと言っていた木の実のタルトをあたくしもいただくのでござ~♪~ますわ。

 


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つまり、花より団子ですね?



いいえ、団子だけではござ~♪~ませんわ。あたくしはホテルの中を散策したいのでござ~♪~ますわ。レトロな雰囲気に満ち満ちていてシックで素敵なのでござ~♪~ますう。

 


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こういう時代がかった雰囲気が卑弥子さんは好きなのですか?



そうでござ~♪~ますわ。「大正デモクラシー」の頃の自由でのびのびとしていて、それでいて古風な感じがメチャいいのでござ~♪~ますわ。

そういうところは京都生まれの京都育ちの影響でしょうね。

。。。んで、「幸福の谷」のあと、どこへ行くのでござ~♪~ますか?

 


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小百合さんの別荘がある近くに「ささやきの小径(こみち)」と呼ばれている散歩道があるのですよう。

 


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これがその小径でござ~♪~ますか?



そうですよう。中央を流れている“せせらぎ”は矢ケ崎川です。堀辰雄の小説「美しい村」にも登場する小径ですよ。

ずいぶん狭い散歩道ですわね?

左右には別荘や木立が続き、小鳥のさえずりが聞こえてきます。なんとなくロマンチックな感じがするでしょう?ここを小百合さんと二人で散歩したいのですよう。うしししし。。。

あたくしとは。。。?

来年の秋ですよ。だから、今年の秋には邪魔をしないでくださいね?

どうして「ささやきの小径」なのでござ~♪~ますか?

実は、他にも呼び名があるのですよう。「アカシアの小径」、「恋人たちの小径」。。。なんとなく分かるでしょう?愛する人と甘くささやき合いながら散歩する小道ですよう。

つまりデンマンさんは、この小径を小百合さんと夢とロマンをささやきながら散歩するのでござ~♪~ますか?

そうですよう。いけませんか?

。。。んで、あたくしとは。。。?

来年の秋ね。だから、今年の秋は邪魔をしないでね。

んも~~、いちいち余計な事を言わないでくださいましなァ。。。んで、どうしてこの小径が特別なのでござ~♪~ますか?

実は、この小径にも英語の名前があるのですよう。サナトリウム・レーンと言うのですよう。

なぜ、そういう名前が付いているのでござ~♪~ますか?

大正10年に軽井沢避暑団、現在の軽井沢会、の要請で療養所が造られた。この療養所が「軽井沢サナトリウム」と呼ばれるようになったのですよう。

その療養所が「ささやきの小径」のそばにあったのでござ~♪~ますか?

そうなのですよう。イギリス人のニール・ゴードン・マンロー博士が病院長だった。だから、この人の名前を取って「マンロー病院」とも呼ばれたのです。このマンロー博士は、人類学者としても有名で、アイヌ研究の第一人者として日本では良く知られていた。

日本人もその療養所で治療を受けたのでござ~♪~ますか?

そうですよう。特に肺結核治療が得意と言われ、堀辰雄や土井晩翠なども通院して治療を受けたのです。堀辰雄の小説「美しい村」でも、このサナトリウムはたびたび登場しています。小説の中で「レイノルズ先生」として登場するのが、実はこのマンロー博士なのですよう。

。。。んで、今でもその療養所はあるのでござ~♪~ますか?

残念ながら建物は取り壊されてしまった。だから、もう見ることはできません。雲場池(くもばいけ、別名、スワンレイク)の近くにある外人墓地ではマンロー博士が今も静かに眠っていますよう。

「ささやきの小径」には、何かロマンチックなエピソードでもあるのでござ~♪~ますか?

堀辰雄の小説「美しい村」では、実際の婚約者だった矢野綾子との想い出が綴られているのですよう。なかでも、サナトリウムのあった道を2人で腕を組んで散歩するシーンは幻想的に書かれています。堀辰雄はこの道に沿って並ぶアカシア並木を愛したと言うことですよ。

それで別名「アカシアの小径」でござ~♪~ますか?

たぶんね。。。堀が「美しい村」を書いた当時、そのアカシアは背丈ほどだったらしい。現在は、上の写真でも分かるようにアカシアが成長してアーチのようになっていますよう。

。。。んで、デンマンさんも堀辰雄と矢野綾子の真似をして、恋人同士のように小百合さんと「ささやきの小径」を甘くささやきながら散歩するのでござ~♪~ますか?

そうですよう。いけませんか?

。。。んで、あたくしとは。。。?

来年の秋ね。だから、今年の秋は邪魔をしないでね。




『軽井沢文学散歩』より
(2008年12月12日)


 



あらっ。。。2009年の秋に、デンマンさんは卑弥子さんと一緒に「ささやきの小径」を甘くささやきながら散歩したのですかァ〜?



いや。。。卑弥子さんは学会で発表しなければならないので都合がつかずに軽井沢にやって来ませんでした。。。

マジで。。。?

僕はウソと卑弥子さんの尻は突きませんから。。。

別に、隠さなくてもいいのですわ。。。

隠していません。。。隠してません。。。僕の言う事を信じてくださいねぇ〜。。。卑弥子さんは十二単(ひとえ)でやって来ますからね、あのダブダブの着ぶくれした姿でやってきたら、花魁(おいらん)道中ですよ。。。様になりません。。。



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【卑弥子の独り言】


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ですってぇ~。。。

あたくしが大和撫子(なでしこ)のおくゆかしい十二単を着ているのをデンマンさは、よりによって「あのダブダブの着ぶくれした姿でやってきたら、花魁(おいらん)道中ですよ。。。様になりません。。。」というような憎まれ口をきいているのですわァ〜。。。

あなたは、そのようには思わないでしょう?

ええっ。。。? 「そんなことは どうでもいいから、何か他に面白い話をしろ!」

あなたは、そのような強い口調で あたくしに ご命令なさるのでござ〜♬〜ますかァ?

いけ好かないお方。。。

わかりましたわ。。。

では、デンマンさんが暮らしているバンクーバーに一度も行ったことがない人のためにバンクーバーを紹介するクリップを貼り出しますわ。

ジックリとご覧になってくださいませぇ〜♬〜。

 


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世界で最も住みやすい街バンクーバー






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ビデオを見ても、なんだかワクワクしてくるでしょう?

とにかく、明日もデンマンさんが興味深い記事を書くと思いますわ。

だから、あなたも、お暇なら、また読みに戻ってきてくださいまし。

じゃあねぇ~~。

 


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肌から立ち上る香り

2022-08-13 01:41:24 | 軽井沢タリアセン夫人

肌から立ち上る香り

 



 





Subj:小百合さん、おはよう!

バンクーバーは

紅葉がきれいですよ。

きゃはははは。。。




From: denman@infoseek.jp
To: sayuri@hotmail.com
Cc: barclay1720@aol.com
Date:Wed., Nov 02, 2011 10:25 am.
日本時間:11月3日 午後2時25分


小百合さん、元気ですか?
バンクーバーは紅葉がきれいですよ。
でも、真っ赤に染まったメープルの葉はダウンタウンの街路樹の中にはほとんどありません。
今朝もバークレー・ストリートを歩いてバンクーバー中央図書館にやって来ましたが歩道はまるで黄色い絨毯を敷き詰めたように厚く落ち葉が降り積もっていましたよ。

 



 

歩くたびにサクサクと乾いた音が立ち上がって耳をくすぐります。
気温は5度。
これからまだまだ寒くなるから5度はそれほど寒くは感じられない。

 



 

10月25日には館林のつつじヶ丘公園で“十月桜”が咲いているのを見たばっかりだから黄色い絨毯の上を歩いていると別世界にやって来たのだということを実感します。
実家に居る時には応接間でテレビを見ているのが日課のようになっていました。

それにしても民放では、どうしてあれ程おバカ番組が多いのか!といつも呆れさせられました。
コマーシャルが煩わしいので、ついついNHKを見ることになります。
NHKの番組のすべてが素晴らしいとは言わないけれど、民放と比べると受信料金を取っているだけのことがあって良い番組を作っていますね。

バンクーバーのマンションにはテレビがないから図書館から借りてきた本を読むのが日課ですよ。
ブログの記事を書き続けて一息入れる時にはDVDを借りてきて映画を見ます。
今日は1993年度のアカデミー賞をもらった Al Pacino主演の“Scent Of A Woman”を観ました。

 





 

主人公は手榴弾の事故で盲目になってしまった50代の退役中佐で、この男は頑固で激しい気性の持ち主なのですよ。

 



 

感謝祭の連休に同じ敷地に住んでいる姪夫婦が親子水入らずで旅行に出かけてしまう。
おじいさんの主人公だけが家に残される。
その主人公の週末だけのお相手に進学高校生のリチャードが“盲導犬”の代わりにアルバイトで雇われるのです。

どうして“Scent Of A Woman”というタイトルなのか?
それは退役中佐とリチャードがニューヨークの一流ホテルで夕食を取ろうとしていると、ちょうど後ろの席に黒いイヴニングドレスを着た20代の女性が一人で座っているのです。
彼女はボーイフレンドを待っているのだけれど、その時盲目の男は女性の肌から匂い立つ浴用石鹸の香りを嗅ぎ取る。
その石鹸のブランド名まで言い当てる。

 



 

“おい、リチャード。 どんな女なの?”
“若くてきれいな女性ですよ。 一人だけでテーブルに座っています。”
“そのテーブルまで俺を連れてってくれよ。”
“マジっすかァ~?”

そう言う訳で退役中佐は20代の女性に話しかけるのですよ。
黒いイヴニングドレスを着た、明らかに良家に生まれ育ったという雰囲気を漂わせている女性です。
彼女はエチケットも良識も持っているから無碍(むげ)に50代のスケベオヤジを拒絶しない。
退役中佐も外見上は上等のスーツを着ている。
しかも場所はニューヨークの一流ホテルのダイニングホール。

 



 

生のバンドがタンゴを演奏している。
タキシードを着た男とイヴニングドレスを着た女性がダンスフロアの周りのテーブルに座ってディナーを楽しんでいる。
踊っている人は誰も居ない。

女性はイヴニングドレスを着る前に入浴した。
その時に使った浴用石鹸のブランド名を言い当てられて女性は感銘を受けたように退役軍人を見つめる。
女性の扱いにはめっぽう慣れている退役中佐は“タンゴを一緒に踊っていただけますか?”と申しでる。

相手は盲目の50代の男です。
女性は一瞬あっけに取られているけれど、女性の扱いになれている退役中佐の口調に乗せられるようにタンゴのお相手になるのでした。
もちろん、このような設定が現実に起こる訳がない。
確立は0.001%もないかもしれない。
でも、そこは映画ですよ。

 



 

生バンドの演奏で一組だけがダンスフロアでタンゴを踊るのです。
決して上手ではないけれど、それでも盲目の50代の男のタンゴとしては素晴らしい。
踊り終わると周りの紳士淑女から拍手が沸き起こる。

まず間違いなく、この場面から“Scent Of A Woman”というタイトルが取られたはずです。
確かに印象に残るシーンでした。

そのシーンにかぶさるように小百合さんが思い浮かんできたのですよ。
きゃはははは。。。
10月25日小百合さんとつつじヶ丘公園、それから茂林寺へ行きました。

 





 

そして Mister Donut へ行って通りに面した青空の下のテーブルに座ってダベリました。
カフェオレを飲みながら食べたフレンチクルーラーは館林の思い出の味になりましたよ。

「デンマンさん、大長寺ではHよりも感じるハグができるけれど
館林の駅前ではできませんよね。うふふふふ。。。」

それまで僕はハグするのを控えようと思っていたのだけれど、
反射的に小百合さんをハグしたのでした。
駅前にはたくさんの人が居ました。
小百合さんは斜(はす)に構えて困ったような表情を浮かべていましたが僕がベアハグすると諦めたように大人しくじっとしていましたよね。

 



 

熟女の表情に浮かんだ乙女の恥じらいを見たような気がしました。
きゃはははは。。。

今度小百合さんがバンクーバーにやって来た時には、バンクーバーホテルのボール・ルームでタンゴでも踊りましょうね。
楽しみにしています。
じゃあね。







(sayuri55.gif)

デンマンさん...“Scent Of A Woman”は日本語ではなんと言うタイトルなのですか?



「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」となっていますよ。 小百合さんは観ましたか?

そのような映画があるのを知りませんでしたわ。

最近、小百合さんは映画を観ないのですか?

なにかと忙しくて時間がありませんわ。

あのねぇ~、ときには時間を作って映画をのんびりと楽しんでくださいよ。

そうしたいのは山々なのですけれど。。。、なかなかそのような時間が持てないのですわ。

だから、無理しても作り出すのですよ。

いろいろと忙しくってぇ。。。、子供の事で振り回されてしまうのですわ。

じゃあ。。。僕が日本に帰省している時には、かなり無理して時間を作ってくれたのですね。

そうですわ。。。少しは私の苦労を感じとってくださいな。

分かりますよ。。。でも、その調子で映画を観る時間を作れるでしょう?

だけど家に居ると、なかなか落ち着いて映画を観ている気分になれないのですわ。

そういう時には図書館に行けばいいでしょう!

図書館のパソコンにはDVDプレーヤーが付いてないのですわ。

そう言えば行田市立図書館のパソコンにもDVDプレーヤーが付いてませんでしたよね。

バンクーバーンの市立図書館のパソコンには付いているのですか?

バンクーバーの中央図書館だけでも300台以上あるけれど、すべてのパソコンにDVD/CDドライブが付いてますよ。 僕が“Scent Of A Woman”を観たのも Joe Fortes Library(デンマン通り分館)でしたよ。

行田市の図書館は、あんなに立派な建物なのにパソコンは2台しかなくてDVD/CDドライブも付いてませんでしたわね。

 



図書館のある教育文化センター

 



小百合さんはよく覚えていますね。



だってぇ~、デンマンさんとご一緒に行田市立図書館へ行って何か調べようとするとパソコンに児童向けのフィルターが付いていて画像検索しても全く画面が表示されませんでしたわ。

そうでしたよ。 僕のブログはすべて成人向け扱いにされており、画面に表示されなかったのですよ。 ムカついたから司書の人に理由を尋ねたのだけれど納得できる説明が変えてこない。 「責任者を呼んできましょうか?」と言ってくれたけれど、僕が噛み付くのを見ると小百合さんがいやな思いをするといけないので僕は責任者に苦情を言うのを止めたのですよ。 あれでは情報検索もできないし自分のブログも見ることができない。 市民のためになってないのですよ。

バンクーバーの図書館にはフィルターをかけたパソコンはないのですか?

これまでに50台ぐらいのパソコンを使っているけれど、児童用にフィルターがかけられたパソコンは僕の知る限り Joe Fortes Library にある12台中の1台だけですよ。 

ところで映画のあらすじは、どのようなものですの?

めんどうだからウィキペディアのあらすじを貼り出しますよ。 読んでみてください。

 


Scent Of A Woman

セント・オブ・ウーマン

夢の香り




 

人生に悲観し、ふて腐れた孤独な盲目の退役軍人が、自身もトラブルを抱え、人生の選択を迫られている心優しい青年と数日間の交流することで、自分の人生を見つめ直し新たな希望を見出すまでを描いたヒューマンドラマ。

アル・パチーノのまったく瞳を動かさない壮絶な演技と、タンゴ・プロジェクトによる「ポル・ウナ・カベサ」をバックにした、ガブリエル・アンウォーとのタンゴ・ダンスシーンが印象的。
のちにアカデミー主演男優賞を受賞することになるフィリップ・シーモア・ホフマンが、主人公と別の道を選択する級友を演じている。

本作はイタリアの作家ジョヴァンニ・アルピーノの小説 Il buio e il miele (『闇と蜂蜜』)を元にボー・ゴールドマンが自身の経験を加味して脚色した。
同原作の映画化としては先にアメリカ映画 の『女の香り』と、1974年のイタリア映画『女の香り』がある。

あらすじ

アメリカはボストンの全寮制名門高校に奨学金で入学した苦学生チャーリーは、裕福な家庭の子息ばかりの級友たちとの齟齬を感じつつも無難に学校生活を過ごしていた。
感謝祭の週末、故郷オレゴンへ帰るための旅費を稼ぐためチャーリーはアルバイトに出ることになっていた。
そのアルバイトとは、姪家族の休暇旅行の同伴を拒否する盲目の退役軍人フランク・スレード中佐の世話をすること。
とてつもなく気難しく、周囲の誰をも拒絶し、一人離れで生活する毒舌家でエキセントリックな中佐にチャーリーは困惑するが、報酬の割の良さと中佐の姪のカレン、中佐の人の良さを理解している数少ない身内でもある彼女の人情的な懇願もあり、引き受けることにする。

感謝祭の前日のこと、チャーリーは同級生のハヴマイヤーたちによる校長の愛車ジャガーに対する悪質な悪戯の準備を目撃し、校長から犯人たちの名前を明かすなら超一流大学(ハーバード)への推薦、断れば退学の二者択一を迫られ、感謝祭休暇後の回答を要求される。
チャーリーは同級生を売りハーバードへ進学するか、黙秘して退学するかで苦悩しながら休暇に入ることになった。

中佐はそんなチャーリーをニューヨークに強引に連れ出し、ウォルドルフ・アストリアホテルに泊まり、“計画”の手助けをしろ、という。
ニューヨークでの、女好きであることを隠そうともしない振る舞いの中佐の豪遊に付き合わされるはめになったチャーリーは、共に過ごすうちに中佐の人間的な魅力と孤独を知り、徐々に信頼と友情を育んでいく。
旅行の終りが迫ったころ、中佐は絶望に突き動かされた計画を実行しようとするが、チャーリーは必死の想いで中佐をひき止め、ふたりは心通わせた実感を胸に帰途に付くことができた。

休暇開けのチャーリーには、校長の諮問による公開懲戒委員会の試練が待っていた。
チャーリーは校長の追求によって、懲戒委員会で窮地に陥るが、そこに中佐が現れ、チャーリーを弁護し、救うのだった。
満場の拍手の中、中佐はチャーリーを引き連れ会場を後にする。
そのとき後を追ってきた政治学の女性教授クリスティーン・ダウンズに対し、洒脱な返しをする中佐とそれに乗るチャールズのふたりは、新たな日常へと歩み出すのだった。




出典: セント・オブ・ウーマン/夢の香り
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


 



あらっ。。。面白そうですわね。 私もDVDを借りて観てみますわ。



アル・パチーノの演技が見事でしたよ。 チャーリー役のクリス・オドネルもうまい役者だと思いました。

。。。で、今度私がバンクーバーへ行ったらバンクーバーホテルのボール・ルームでデンマンさんは私とタンゴを踊ってくださるのですか?

そうですよ。 うへへへへへ。。。

 





 



でも私はタンゴを踊れませんわ。



僕が教えますよ。

あらっ。。。デンマンさんはタンゴをマジで踊れるのですか?

一応タンゴ、ルンバ、マンボ、ジルバ、チャチャチャ、ブルース、。。。などをムキになって大学時代にならったのですよ。 これでも学生時代には数え切れないほどダンスパーティーを冷やかしに行ったものです。 うししししし。。。

マジで。。。?

だから、その成果を今度小百合さんがバンクーバーにやって来たら見せますからね。。。

でも、なんだか恥ずかしいですわ。 失敗しそうで。。。

あのねぇ~、映画の中で主人公とタンゴを踊ったドナも「失敗しそうでちょっと怖いのですわ。。。」と言うのですよ。 

 



 



ドナは、ほとんどタンゴを知らなかった。 でもねぇ、タンゴもルンバもジルバも男のリードしだいで女性があまり踊れなくても、なんとか様になるものなのですよ。 数え切れないほどダンスパーティーをこなした僕が経験から言うのだから小百合さんも信じてね。。。



デンマンさんはマジで社交ダンスにハマッてぇダンスパーティーを渡り歩いたのですか?

うへへへへへ。。。半分冗談ですよ。 でもねぇ~、小百合さんとタンゴを踊る程度の経験はありますからね。 それにバンクーバーならば有名なダンスバンドがある。 バンクーバーに10年以上住んでいて Dal Richards Orchestra を知らないと“モグリ”だと言われかねない。 それ程 Dal Richards は音楽界では有名ですよ。

 





 



とにかく素晴らしいバンドですよ。 この上のビデオクリップを見ただけでも素晴らしさが分かります。



このバンドがバンクーバーホテルのボール・ルームで演奏するのですか?

そうです。 毎年クリスマスイブには必ずクリスマス・ダンスをやりますよ。

でも、クリスマスにバンクーバーに行くのは無理ですわ。

それは残念だなあああァ~。。。仕方ないから夢で小百合さんとタンゴを踊りますよ。 なんと言っても映画のタイトルが「夢の香り」ですからねぇ~。。。うししししし。。。




初出: 2011年11月3日



【卑弥子の独り言】



ですってぇ~。。。
あたくしは、まだデンマンさんとタンゴを踊ったことがないのでござ~♪~ますわ。
忘れもしません。 2008年のお正月にバンクーバーで寒中水泳をしたのです。



『イングリッシュ・ベイの寒中水泳』

でも、この時にはダンスの「ダ」の字もデンマンさんは口になさらなかったのでござ~♪~ます。
あたくしはデンマンさんがタンゴを踊るなんてとても信じることができませんわ。
あなただって信じられないでしょう?

でも、次回はもっと信じられるお話になりそうですわ。
だから、ムカついたあなたも気持ちを静めて、また読みに戻ってきてくださいね。
じゃあ、また。。。






ィ~ハァ~♪~!

メチャ面白い、

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こんにちは。ジューンです。

小百合さんは「軽井沢タリアセン夫人」と呼ばれています。

どうして。。。?

あなたは不思議に思うかもしれませんわね。

あのねぇ~、小百合さんは

軽井沢がとっても好きなのですわ。

特に軽井沢タリアセンが気に入っているのです。

 


軽井沢タリアセン

 



 



デンマンさんとご一緒に出かけた時には閉まっていましたわね。



 レストラン 湖水



小百合さんは、このレストランを知っていたのですか?

私は軽井沢タリアセンには子供をつれて何度か行ったことがありましたから知っていますわ。

 





 

 睡鳩荘(すいきゅうそう)



 



小百合さんと一緒に行った時には睡鳩荘(すいきゅうそう)を見て、それからレストラン・ソネットへ行ったのですよね。

 



 レストラン ソネット
(1階がレストランで2階は「深沢虹子・野の花美術館」)





 



そうでしたわ。 チーズケーキをいただきながらコーヒーを飲んだのでしたわね。



そうでした。 寒い日で、園内には数えるほどの人しか居なかった。 「レストラン湖水」 が閉まっていたのも納得がゆきましたよう。 確か11月の寒い日で、季節外れだったのですよね。

でも、またいつか行く機会があると思いますわ。

じゃあ、来年の秋に、小百合さんと一緒にブイヤベースを食べましょう。

 



 



ブイヤベースはないと思いますわ。 うふふふふ。。。



マジで。。。?

デンマンさんは、何かといえばブイヤベースですわね? 他に気のきいた料理の名前を覚えてないのですか?

もちろん、他にも料理の名前ぐらい覚えていますよう。。。でもねぇ、ブイヤベースの響きが、なんとなく格調高くありませんか?

そうでしょうか?




『しんみりした曲ですね』より
(2010年12月27日)




小百合さんは、なぜ軽井沢タリアセンが

気に入っているのでしょうか?

なぜなら、睡鳩荘(すいきゅうそう)に

ロマンを感じているのですわ。

あなたは軽井沢に出かけたことがありますか?

私はデンマンさんとご一緒に

一度だけ訪れたことがあります。

 



 

この湖は“Swan Lake”という

英語名がついているのですわ。

昔、宣教師の方が軽井沢に

別荘を持っていたのですって、

その家族の人たちが名づけたらしいのですわ。

10月でしたが、紅葉が見ごろになっていました。

 

軽井沢・雲場池の紅葉



 
 
まだ冬景色には程遠かったのですけれど、

湖にしては小さなその池のほとりに立ったら、

どこからともなく白鳥が飛んできそうな

感じがしましたわ。

 



 

そう言えば、バンクーバーの

クイーン・エリザベス・シアターで

デンマンさんとご一緒に

バレー『白鳥の湖』を見たことがありましたわ。

 





 

あの時のチャイコフスキーの曲が

聞こえてきたものですわ。

それで、私はいつになく

感傷的になったことを覚えています。

ところで、日本に帰省してから

デンマンさんが小百合さんのことで

次のような記事を書いています。

時間があったら覗いてみてください。

『白鳥はどこに?(2011年10月8日)』

『思い出の軽井沢(2011年10月7日)』

『日本は汚染される(2011年10月4日)』

『おばんざい(2011年10月4日)』

『バーナビーと小百合さん(2011年10月3日)』

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では、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしましょう。

じゃあね。






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