ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

オリンピック期間中は深夜に臨時列車?

2021年07月01日 00時00分00秒 | 社会・経済

 私が使用しているiPhone12にはJR東日本アプリが入っています。そのため、JR東日本からの「お知らせ」が届きます。

 昨日(2021年6月30日)の17時40分に届いた「お知らせ」を見て「?」が浮かびました。

 既に共同通信社も報じていることですが、その「お知らせ」のタイトルは「東京2020オリンピック期間中における臨時列車の運転について」となっており、本文には「JR東日本では、東京2020オリンピック期間中において、日中帯や終電以降の深夜帯に臨時列車を運転します」と書かれていました。

 先日、第3回緊急事態宣言は解除されたものの、東京都などはまん延防止等重点措置の適用対象になっているはずで、しかも新規感染者数が増加傾向にあります(昨日、714人が確認されたとのことです)。このままでは第4回緊急事態宣言が7月中に出されてもおかしくないような状況ですし、医療現場の逼迫は避けられないでしょう。皆、口では医療現場の逼迫を言いますし、医療現場に感謝だの何だのと言ったり書いたりしているのですが、何処まで本気なのかと疑いたくなります。

  そうでなくとも街の飲食店では酒類の提供を自粛する動きが続いています。勿論、自粛も何も関係ないという店もありますし、我慢の限界に達した店もありますが、まだまだ多くの店が自粛しています。少し前に二子玉川ライズで夕食をとった時に、店員さんから「ビールなどは提供できますが、7時までです」、「ラストオーダーは7時です」と言われました。「こういう店で19時までしか酒を出せないのでは売上にも相当に響くよなあ」などと思いながら夕食をとりました。

 飲食店以外でも、COVID-19の蔓延前より営業時間が短縮されたままである所が多く、我々の日常生活にも影響が出たでしょう。うちの近所のコンビニエンスストアは24時間営業を続けていますが、スーパーマーケットは営業時間を短縮したところがあります(深夜帯まで営業している店舗、または24時間営業店舗)。私が寄る書店も20時か21時で閉まりますし(それ以前は21時、22時、23時までという店ばかりでした)、予約制をとっている寝具店や美容院などもあります。多くの国民・住民は、不満を覚えつつも状況に慣れてしまった、いや、慣れざるをえなかったのでした。

 こういう状況で、オリンピック期間中のみ電車の本数が増えるというのは、おそらくオリンピック組織委員会の要請によるのだろうと思われます。しかし、現場は混乱に包まれることでしょう。私が通勤などに利用している東急田園都市線は3月のダイヤ改正で日中や夜間の運行本数が減り、とくに各駅停車の本数が減ったので私もかなり影響を受けましたが、別に田園都市線に限った話ではなく、JR東日本も東京メトロも大手私鉄も夜間などの運行本数を減らしました。勿論、2020年度の利用実績に基づくものですし、保線作業の時間確保などのためでもあったはずです。

 オリンピック期間中に増便するということ自体は理解できるものの、まん延防止等重点措置、新規感染者数の増加傾向からすれば、全体として理解しがたい話です。

 7月、8月にCOVID-19の変種大カクテルが起こりそうな予感がします。


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