2018年6月8日18時20分30秒付で「これは聴いてみたい コルトレーンの録音」という記事を投稿しました。1か月近くが経過し、ようやく手に入れました。私が買ったのは日本盤のDeluxe Edition(2枚組)です。
どの曲を聴いても「どうしてこれがお蔵入りになったんだ?」と疑いたくなります。私が特に気に入ったのはCDであれば1枚目の1曲目(Untitled Original 11383)、3曲目(Untitled Original 11386。2枚目のCDではもう2つのテイクを聴くことができます)、6曲目(Slow Blues)ですが、単に好みの問題であって、どの曲も聴く価値は非常に高いものです。
コルトレーン自身が何度となく演奏し続けたImpressionsが、この2枚組CDでは4つのテイクで聴けます。よく聴くと少しばかりテンポが違っていたりしており、彼が生涯をかけて何を追求してきたのかを垣間見る気がします。この曲は、マイルス・デイヴィスの超名曲であり、マイルス自身の口癖でもあったという言葉をそのままタイトルにしたSo What(コルトレーンも参加しています)のコード進行そのままの曲ですが、コルトレーンのソロはDドリアンモードおよびE♭ドリアンモードから時折逸脱しており、この点にも興味をそそられます。
また、Slow Bluesでは、テンポに似つかわしくないようなコルトレーンのソロが聴けます。テンポが速ければChasin' the Traneになってしまいそうなものなのです。学部生時代から院生時代にかけて、Chasin' the Traneを何度聴いたことか。この曲も、ブルースとは言いながら逸脱しているフレーズも何度となく登場します。Chasin' the Traneを1963年に再演したらどうなっていたのかな、などと思いながら聴きました。
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