獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

こんな老人に私はなりたい。

2006-01-20 10:08:59 | 雑感
 老いることは確定的。若者はあまり考えない。網膜色素変性症な私デスペアは、目の症状が悪化していくということは確定的。未来を予測して、それに備えて、いまから、少しずつ何かができないか。いつも考える。未来の自分と未来の理想の自分を思い描きながら。

  デスペア的こんな老人に私はなりたい。

1, 貯金が2千万ぐらいある老人。
     なんやかんやでやっぱりお金がいるね。

2, 白のダウンジャケットにベージュの綿パンが外出着の老人。
     老人はどうしてか、黒っぽい服を着たがる。夜間非常に危険。私はぜひとも白を着たい。

3, 近くの小学校の運動場に、年に2回、かわいい野良犬を放つ老人。
     なぜだろう、時々小学校に野良犬が迷い込む。盛り上がる子供達、追い出す先生。なんだろうこの楽しさ。あれはぜったいどっかのおじいの計画的犯行だな。いつか私の役目だな。

4、 毎日ブログを更新する老人。
     子供の頃は、すべてが新鮮。老人になると、感性と感覚器両方が鈍る。どうしても興味がなくなる。いつも何か興味をもち、自分の意見をもち、発信していたい。ただ、頑なに自己の信条をおしつけたりはすまい。

5, 夜寝るときに死の恐怖を感じるんもではなく、朝目覚めて、今日も生きている喜びを毎日感じる老人。
     老人はいつも怖い。若者よりも死が現実味を帯びている。朝早く目が覚めるの、死の恐怖のためだろう。死の恐怖を感じるのも大事だが、それと同意義の生きる喜びを感じていたい。

6, 杖をつきながら年に2回モーニング娘のコンサートにいく老人。
     コンサートで老いぼれた声で「○○ちゃーーーん」と叫んでいたい。おじいさんは目立つから、舞台上のメンバーからのレスポンスも期待できるだろう。(モーヲタみんな老人だったりして・・・)

7、 ある程度人を信じられる老人。
     老人になると、疑い深くなる。一方、ちょっとしたことで人を信じてリフォーム詐欺。程度が難しい。

9, 自分の存在を肯定できる老人。
     「あぁ私はなんの役にも立たない、ただのお荷物だ」と嘆く老人。「周りに迷惑をかけていると死んだ方がましだ」と口に出す老人。口に出すことにより、ストレスを解放しているのだろうけど、私はそんな老人にはなりたくない。でもその状態になってしまったら、どういう風に自己を肯定すればいいのだろう。その論理を見つけられない。

10、Berryz工房の曲を聴いてウキウキする老人。
     Berryz工房の曲を聴いて、昔を思い出して、過去をなつかしむのではなく。現在進行形の心で、あの頃の自分にタイムスリップして、あのころの感性を瞬時に取り戻せる老人。

11, 目が見える老人。
     これが網膜色素変性症な私デスペアの最大希望の老人だな。高い可能性で無理だから、代替として、目が見える老人とおなじくらい(時間はかかってもいいから)、簡易に同じ量の情報を入手できる老人でありたい。

12, 自らの死を選択、もしくは死を受容できる老人。
      クリスチャンは、命は神様から与えられたモノであって、人間が勝手に処分はできない。よって自殺はタブー。もちろん私もその考えは否定しない。

      それと同価値あるいは表裏一体。神様はcreature中、唯一人間にだけ、自殺という手段を与えたのもまた事実。キリスト教的には、人間は、神に似せてつくられた存在。その人間にできて、神にできないこと。それは自殺。人間は生まれてくるときに、拒否する権利はない。ないぶんだけ、あるいは無いからこそ、死ぬ時期を決められる権利がある。道徳的社会的宗教的に否定されても、現実に自分の人生を終わらせる権利を、人間は手にしている。

      私は、死ぬ瞬間。初めて告白する瞬間のような、ドキドキ感と高揚感と、それに加えて、女性の胸に顔をうずめたときに感じる、自己の存在がこの宇宙と同化してるかのような錯覚をも与える、そんな安心感の2つの感情を感じながら、死ぬ老人に、私はなりたい。その死が受動的な死であれ、能動的な死であれ、どちらの場合にでもだ。

13, ユダ
   自殺だったのだろうか?それとも天罰だったのか?どっちがどうだろう?
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道を歩く時の注意事項 その1 ~網膜色素変性症~

2006-01-20 01:00:19 | 網膜色素変性症と私
  4月からデスクワークへの転職の私。スーツをかける場所がないので、今すこしずづ、部屋の整理中。現在の進行作業は、たまったビデオテープをDVD-Rにダビング。アダルトビデオが多い。めったに見ないけど、もしかしたら、もう二度と見ないものもあるかもしれない。けど、私はダビングしてDVD-Rで保存。潜在的視聴の自由。

 DVD-Rがなくなったので、電気店に買いに行く。歩いて大学を通り抜けて、近道で行く。道の途中。雪がちらつく。

 ★道を歩くときの注意事項★

 1,おじいさんおばさんの歩行。
    視野が狭い私。耳からの足音などで、前方の人や、後ろから私を追い抜こうとする人を発見すること多い。しかし、おじいさん、おばあさん。ゆっくり、小さな歩幅。歩く音がしない。よって私気づかない。
    今日も、道路の歩道を直進している私。私の前を、斜めにゆっくり横切るおじいさんにぶつかりそうになる。杖をつくおじいさん。気をつけねば。

  [対策]  歩くときどうしても、近くをみてしまうが、遠く(特に遠くの左右も)もあらかじめ見ておくこと。頭に、情報のインプット。

 2、入り口の入り方。
    電気店の入り口。私は正面からではなく、建物沿いに入り口に近づく。すると、入り口真正面から入り口に入ろうとする男性とぶつかりそうになる。

  [対策] 入り口は一旦停止で中と外と左右、後ろを確認すべし。

 3,階段をのぼる。
    白っぽい壁、白っぽい階段。1階から階段で上る私。踊り場からさらに階段で2階へ。その時、次の階段は左手方向にある。壁と床がはっきり見えない私。階段のない、壁があるだけの右手方向に階段があるとおもって、壁にぶつかる。

  [対策] 階段は手すりにたよろう。

 折りたたみ白杖も、働きだしてお金がたまれば、早く買おう。

 ※電子杖ってのもあるんだね、どんなんだろう?
 

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