寒風山回転展望台。秋田県男鹿市脇本富永寒風山。
2023年6月4日(日)。
秋田市北郊金足の重文・旧奈良家住宅の見学を終え、本日の最終行程として男鹿半島の寒風山回転展望台と国史跡・脇本城跡を見学してしまおうと考えた。この時点で16時頃。寒風山回転展望台の開館時間は17時まで、最終入場は16時40分となっている。
丘陵地帯へ登って行くと高原道路のようなって丘の上に展望台が見えてきた。進入道路横に駐車場があるが、展望台まで登っていくと入口前のロータリー周辺に数台分の駐車スペースがあったので駐車したのが16時40分ごろであった。ほとんど観光客はいなかった。障害者無料。
エレベーターはないので、4階部分にある展望階まで自力で昇らねばならない。
約13分間で一回転する回転展望台は人気のスポットで、大潟村、鳥海山、入道崎と360度の大パノラマを満喫できる。男鹿を訪れた江戸時代の紀行家・菅江真澄は「三千世界まなこのうちにつきなん」と絶賛した。
寒風山展望台4階の回転展望室からの景色。階段正面「南側」秋田市から男鹿半島へ続く海岸線で奥には鳥海山。
「西側」男鹿半島で最も高い本山、ナマハゲ発祥の真山、入道崎。「北側」能代港から世界自然遺産の白神山地。
男鹿半島全体は、おおむね第三紀層からなる隆起陸塊で、13段ほどの海岸段丘が最低10mから最高300mにも 及んでおり、その上に本山(標高716m)、真山(571m)、寒風山(355m)の三つの死火山がある。
「東側」八郎潟を干拓した大潟村とぐるっと360度の大パノラマである。
寒風山回転展望台見学後、南の海岸沿いへ降りて、国史跡・脇本城跡を見学した。
入道埼灯台。秋田県男鹿市北浦入道崎昆布浦。
2023年6月4日(日)。
国史跡・脇本城跡の見学を終えたのが、17時50分頃であったので、一応予定していた入道埼灯台へ行くことにした。入道埼灯台は参観灯台(大人300円)なので上まで登ることができるが、基本的に9時から16時までだから、この時間では灯台の外観しか見ることができない。丘陵地や海岸沿いを走ると18時20分ごろに着いた。
入道埼灯台は、秋田県男鹿市の男鹿半島北西端に位置する入道崎の突端に立つ白と黒の二色の大型灯台である。
北緯40度線上の灯台として太平洋側の岩手県普代村にある陸中黒埼灯台と対をなす。
男鹿国定公園内にあり、日本海を臨む景勝地で、海に沈む夕日の美しいことでも知られ、日本の灯台50選にも選ばれている。
入道埼灯台の初点は、明治31年11月8日。当時山形、秋田、青森(日本海側)には、 酒田灯台と船川灯台の2基の木造灯台があるだけで、白色塗六角形鉄造、高さ24.4m、石油四重芯灯、 2万2干燭光、光達距離20海里の性能を持つ灯台は、世人の目を驚かせるに十分であった。
このあと、大潟村の道の駅へ向かった。翌朝、白神山地の二ツ森へ登山する気持ちもあったので、一晩寝て検討するためであったが、結局登山はせずに、能代市の檜山城跡から始めることにした。