明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



写真を始めたのは、個展会場に人形を並べただけでは、私にはこの人物はこう見え、こんなつもりで作った、というところまで届かない気がしたからである。それに普段、裸電球i1灯の下で、常に見上げながら作っていたが、スタジオなどで撮影されると、見下ろして撮られることが多かった。人間をそんなに見下ろさないだろう。 久しぶりに陰影を与えると、作ったデイテールを強調できるから、やはり面白くはある。 陰影がないと長焦点レンズ的構図をえらびがちで緊迫感に欠ける。宗の時代の寺で、坐禅中の僧が喉元に刀を突きつけられている場面に出くわし、デジカメを手にしていたなら。異世界から現れた私は、連中には見えていないし、撮影中一つのポーズのままじっとしている。

 

 



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