明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



フェイスブックで再会した小学1年〜3年の同級生OFさんと久しぶりにメールのやり取りをした。彼女は勇気ある正義感の持ち主で、虐められてる子を良くかばっていた。風邪を引くとガーゼに刻んだ長葱を首に巻いて来たが、嫌だったろうが、はずそうとはしなかった。彼女によると私は休み時間でもいつも絵を描いだそうである。 担任の中に良くドジョッコフナッコを歌わせる〝ドジョッコ先生”と慕われた、まるで田舎の教師の趣きの先生がいて、何人かの連中と家に遊びに行ったのを覚えている。学年主任だったか、私の絵を〝子供の絵じゃない“と問題視する教師がいたが、全員参加の交通安全ポスターのコンクールに、ドジョッコ先生は私の絵だけ出すのを忘れた、といった。私はこの一言が、独学我流の人生を歩む遠因となった、と本気で考えている。一方産休の代理教員の田中◯子先生は転校の際、あまりに人物伝の類いばかり読みまくる私に、内緒で『世界偉人伝』を買ってくれた。私が作った葛飾北斎と陶淵明はこの挿絵の記憶が元になっている。 算数なんてこんなつまらない物が大人になって必要になる訳がない。こんな目に遭うのは子供だからだ、大人になったら好きなことだけをやってやる!執念の炎を燃やす小学3年の私であった。

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