広島 vs 横浜（横浜スタジアム 2023/5/3）バウアー、初登板を白星で飾る

今日の見どころは、横浜に加入した2020年サイ・ヤング賞投手のトレバー・バウアーの初登板だ。
二軍戦での調整登板では点を取られているものの、あくまでも調整だろう。
カープ打線がどう攻略するのか、そもそも本気を出させることができるのか。
勝ち負けを超えた楽しみがある。



対するカープの先発投手は九里。
好調の横浜打線を抑えられるか。

1回表のカープの攻撃。
1番野間はライトフライ、2番西川は三振、3番秋山はレフトフライで三者凡退。
バウアーのストレートは最速155kmぐらいだが、変化球が日本の投手にはない感じがする。
剛速球で押すというよりは、打たせて取るタイプに見えた。



1回裏の横浜の攻撃。
1番佐野はセカンドゴロ、2番楠本はファーストゴロもベースカバーの九里が落球してランナーを許す。
しかし、3番宮崎をファーストフライ、4番牧をショートゴロで無失点。

2回表のカープの攻撃。
4番マクブルームはキャッチャーフライ、5番西川は三振も、6番デビッドソンがレフトスタンドへのホームランで先制。1-0。
さらに7番田中広輔がライト前ヒット、8番韮澤もライト前ヒットで、二死1塁、3塁のチャンス。
9番九里に打順が回ったが、空振り三振。

4回裏の横浜の攻撃。
先頭の楠本の二遊間の打球に田中広輔がダイビングキャッチを試みてグラブで触ったが、ボールが転がる間に二塁打となる。
九里にとってはセンター前ヒットでよかったことを考えると不運な結果。
宮崎のセカンドゴロで、楠本は3塁へ進塁。
牧はピッチャーゴロでしのいだが、桑原の三遊間へのゴロが内野安打となって、同点。1-1。
田中広輔が打球を待って捕球した分、わずかに桑原の足が上回った。
九里が打者を引っ掛けさせるピッチングが多かったので、守備位置を前目にするとか、工夫してもよかったかもしれない。

5回裏の横浜の攻撃。
一死から京田がライト前ヒットで出塁。
バウアーが送りバントをしっかりと決めて、二死2塁。
佐野にはスリーボールとなったところで申告敬遠で、楠本と勝負。
しかし、真ん中に入った直球をセンター前にタイムリーヒットを浴びる。1-2。
好調の宮崎を四球で歩かせ、二死満塁で牧と勝負。
ここは九里が踏ん張り、牧を見逃し三振に抑えた。

6回裏の横浜の攻撃。
先頭の桑原の右中間の打球を野間がスライディングキャッチしようとしたが届かず3塁打。
回り込んで処理すれば2塁打にできたようにも見えた。
この後、下位打線に回ることを考えると、安全策でよかった気がした。
九里に粘って欲しかったが、関根にライト前タイムリーヒットを許し、追加点を奪われる。1-3。
さらに、伊藤光にレフト前ヒット、京田にセカンド内野安打を許して無死満塁。
バウアーがそのまま打席に立って、三振に抑えたところで、九里から戸根に投手交代。
しかし、戸根が佐野に押し出しの四球で、追加点を献上。1-4。
さらにピンチが続いたが、楠本は浅いセンターフライ、宮崎もセンターフライで踏み止まった。

7回表のカープの攻撃。
二死から韮澤がこの日、2本目のライト前ヒットで出塁。
戸根の代打の堂林がライトへの二塁打。
本塁へ突っ込めそうなタイミングだったが、韮澤は小窪コーチを見ていなかったのか、3塁へスライディング。
痛い走塁ミスで、二死2塁、3塁。
野間の代打の松山に期待が集まったが、バウアーの変化球に空振り三振で無得点。

7回裏の横浜の攻撃。
カープは大道が登板し、ランナーを許すも、無得点で切り抜けた。

8回表のカープの攻撃。
伊勢の前に三者凡退。

8回裏の横浜の攻撃。
カープは塹江が登板し、三者凡退に抑えた。
同じ左腕での比較として、戸根よりも調子がよさそうだったので、今後は先に塹江を使う手もあると感じた。

9回表のカープの攻撃。
横浜は前夜、坂倉に満塁ホームランを浴びた山崎康晃を3点差で投入。
先頭はその坂倉だったが、レフト前ヒットで出塁。
続くデビッドソンへの四球で、ホームランで同点の場面。
磯村あたりに託して、勝負して欲しかったが、田中広輔がそのまま打席に立って三振。
ホームランで同点の場面が続いたが、韮澤はセカンドゴロダブルプレーでゲームセット。
山崎康晃は、投球間隔が長く、試行錯誤というか、迷いを払拭できていない感じはあったが、地力で抑えたという感じ。
バウアーの来日初勝利をサポートできて、ほっとしたことだろう。

バウアーは、中盤以降、ストレートは減ったが、打者の状況をよく見ての変化球でアウトを重ねる味のある投球。
もう少し慣れてきて、後半に、力のあるストレートを投げれるようになれば、なかなか打ち崩すのは難しいかもしれない。
計算できる先発投手が現れたことで、横浜の快進撃は続きそうだ。