一筋の光もない真っ暗闇の中から見えたのは...
様々なショックな場面が映画のフィルムを繋ぎ合わせたように流れ続け、壊れすぎてボロボロな自分の姿を遠目から眺めている自分だった。
これは夢か現実かも判別できない不思議な感覚の中にいて何故か心が連動していてる。
そこからは、強烈な孤独しか感じる場面がなく、悲しみと苦悩とにあふれた辛すぎる何年もにも及ぶ月日を過ごした長い映像がその向こうで流れ続けた...
様々な登場人物が現れ、向こう側の自分の感情がここに居る自分に伝わってくるのと同時に冷静な洞察力で相手がどんな気持ちでいるか、なぜこんな言動をとったのかが感じ取れる度に、心の光色みたいなモノが自分の手のひらに浮かび上がり、色が付いた黒、白、赤、青の4つの箱に入れていくのが繰り返される。
何なんだこれは...
自分の先にいる姿の自分に動揺し、出口を探すために周りを見渡すけど真っ暗闇で出口の扉は見当たらない。
恐怖感に近い不安感が襲ってくる...
この場所からなんとか脱出しないといけないと思い動こうとした瞬間、足元が重い。
下を見ると泥の土に足が浸かっていて、そこは闇の中に広がる沼地だった...
そして動くたびに少しづつ沈んでいき、そのうちに疲れ果て記憶が遠のきかかった時に二人の姿が現れた。
若くして自らこの世を去ってしまった従弟のカツ君が優しく微笑みかけて消え...
その後に姿を現したのが離れ離れの妻のヒミで心配そうに泣きながら手を伸ばしてくれて、残された最後の力を振り絞りその手を握った瞬間、パチパチとした光から流れ星のような無数の光がこっちに向かってきた瞬間、驚いて目をつむって少したって目を見開くと観たこともない畳の部屋に横たわっていた。
周囲を見渡すと、そこにはちゃぶ台と子供の頃にあったチャンネルっを回す昭和のテレビ、そして懐かしい音楽が流れているラジカセが置いてあり、その横に扉が見えたので恐る恐る扉に近寄り取っ手を回し開けた先には、真っ白な雲のようなものに覆われた下に一直線の長い廊下だけがあった。
どのくらいの時間だっただろう...とにかく長い時間歩いたが、なぜかお腹も空かず足取りも軽いままで、ふあふあしてる感覚のままひたすら歩いた先に一つの緑のドアがあったので何も考えず開けたら、そこには自分が住んでいた実家の見慣れた部屋だった。
何なんだこれ...未来に来た感覚
足を踏み入れ振り返ったら、入ってきた扉は消えていた。
ベットに腰掛け、しばらく放心状態...ここは現実?夢?過去?混乱しながら、部屋に置いてあるモノを手に取ってみたり、チョコうまか棒を食べてみると知っている味もちゃんとする。
PCも考えずスムーズに操作もできるってことは、考えられるのは二つ。
まだ、本当は夢から覚めていない夢の中にいて抜け出せないのか?
もう一つは、今まででの出来事は過去とリンクして夢から入ったリアル世界で生死の境で彷徨って死なずに現実世界にに戻ってこれたってことのどちらでしかない...どちらか判別がつかない。
そうだ、今ある記憶をブログに残しておこう。
そして以前からやっていたブログのタイトルも変え、過去の記事も全部削除し、体験した内容が分かるように文章に起こしていると、スマホの着信音が鳴ったり相手はヒミからだった。
そして、体験した内容、今ある自分の感覚を話したら時のヒミの反応は「私は良い人だったんだねと嬉しそうな声で言って、ダイスは「昔から霊感って言うか、そんな感じの不思議な感覚もってる」から、本当に生死の世界を彷徨ってたのかもって彼女の話を聞いて確信した。
今、生きているのは現実だから、ただの夢だったって言われれば「夢」なのかもしれない。
でも、夢の中での夢は実は夢ではなく...夢という感覚の死の入り口で、その中での過去の出来事の記憶から生死の分岐点に存在した自分はリアル世界だった...そう考える方がしっくりくる感覚。
あの時、ヒミが表れてくれなかったら、きっと死んでいただろう
自分なりにこの体験は貴重だったとポジティブにしか受け取る理由以外のなにものでもない。
死の寸前まで足を踏み入れたのは、もはや自分は今のは死んだも同然だったのかも...
一度死んだら、もう恐いものはない
そして「二度目の命」のチャンスを授かった。
そう感じた時...現実と思っている世界は、実はバーチャルなのかもと考えると
耀いた過去と並行して、心の闇から抜け出せなかった自分をリセットできる、いや、心を完全にリセットし新たな命=「透明人間ZERO」からの世界を楽しめるんだと意識的に感じ続け「生きてる」という裏には常に「死」を意識してMy Storyをアルバムを捲るように創作していこうと思った...