甘泉園

2015年05月29日 | 東京のお散歩
新宿区の西早稲田、「高田馬場」のあった高台を背に
回遊式池泉庭園があります。



神田川の崖を利用したこの庭園は、もともと尾張徳川家の拝領地でしたが
のちに御三卿清水徳川家の下屋敷となり、庭園が作られました。



ここから湧く水が甘露であったことから、甘泉園の名が付けられています。

明治以降は旧陸奥中村藩主相馬子爵の屋敷となったのちに早稲田大学の所有となり
昭和四十四年に新宿区に寄贈され区立公園となりました。

現在は、崖上に水稲荷神社(昭和三十年代まで早稲田大学9号館付近にあった)や
堀部安兵衛助太刀の碑などもある、都会の喧騒の中に佇む
江戸郊外の風情を残す公園になっています。

(水稲荷神社)
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