欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

『建築設計士』とは、何やねん??(そんな資格は無い!)

2014年07月16日 09時24分58秒 | 建築のうんちく





『建築設計士なる資格も、設計士なる資格も、この世には存在しない!』




私が、常日頃『これは問題だ!』と思って居る事に、『◯◯士』なる資格の呼称

の問題があります。



そもそも、『◯◯士』なる資格は、『◯◯士法』なる日本国の法律によって、厳格

にその地位や義務を定めたものを、その様に呼びます。



ところが、これら『士業』に関して、国家資格以外に『◯◯士』と言う名称を、

つけてはいけない、と言う法律がないのです。



…ですから、一般営利企業、任意団体等が、彼らのつくった『民間資格』に、

『◯◯士』なる呼称を付けて、『試験料』を徴収したり、『登録料』を取ったり

して、利益を上げて居ます。




…当然の話ですが、『民間資格』の『な~んちゃって士業』は、その資格らしきモノ

が無くても、『仕事』をする事が出来ますし、処罰される事もありません。



そもそも、『な~んちゃって士業』は無くても、何の問題もないのです!



また、『士業』の意味からして、本来は、『国家の仕事を任された男子』の意味

なのです。(現在は、男女同権ですから、今では、男女の意味に変わっています。)






…さて、やっと、本題に入ります…

『建築設計士』とか、『設計士』と言う国家資格は、我が国にはありません!



なのに、何故か、『建築士』が自らを『建築設計士』と名乗る事さえあります。


…本来、『建築士』は、設計をするだけではありません。意匠のみならず、関係

法規にもくわしくなければならず、また、建築材料のスペシャリストでもなければ

ならないのです。




…それを、『建築士』自ら、自分を『建築設計士』と呼ぶのは、何故なのでしょう

か?


きっと、『自分は、図面書きで、他には能力がありません!』と、謙遜しているの

でしょう。




しかし、皆さんは、『建築士自ら、設計士と名乗る人』に、設計の様な重要な仕事

を任せてはいけません!(こんな、無責任な技術者はいません!)



『士業たるものは、国家に代わって、業務を遂行する人だからです!』

『また、やたらに、な~んちゃって士業を作ってはいけません!』





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