読む日々

テーマばらばらの読書日記

令嬢テレジアと華麗なる愛人たち

2012-08-09 | 
藤本ひとみ「令嬢テレジアと華麗なる愛人たち」

フランス革命時の 豪商の娘テレジアが、男を手玉にとりながら結果的に革命を陰で操っていく物語。

相変わらず史実に人物の意思を持たすために無理矢理色んな事をこじつける展開が凄い。最初は感動したんですが、やや食傷気味。

性描写が凄いです。お好きな方には面白いかも。

フランス革命といえば、木原敏江のマンガ「杖と翼」が面白い。こちらは、史実に、架空の人物を絡めて辻褄を合せるから無理がないし、面白い。ベルばらもそうですよね。オスカルとアンドレという架空の人物が主役になることで、実際のエピソードを使って新たなストーリーが作れる。杖と翼も、革命下の「逃がし屋」に、サン・ジュストに恋する幼馴染が絡んでとてもいいんです。

でも今回の本は、実在の人物だけでやりくりしようとするから、どうしてもこじつけないと無理がある。

日本史でも、「そういうこともあったのかな」と思えるような新鮮で面白く破綻のない小説もありますが・・・。
今回はなあ・・うーーーん。

ってことで


満足度50

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