読む日々

テーマばらばらの読書日記

しあわせなミステリー

2016-04-04 | 
アンソロジー「しあわせなミステリー」


4編のアンソロジー。
・伊坂幸太郎「BEE」
殺し屋が、同じ殺し屋「スズメバチ」に狙われる。時を同じくして殺し屋の自宅庭にスズメバチが巣を作る。妻や子供の為に色々調べ完全防備で駆除を完遂した殺し屋の元へスズメバチが。
・中山七里「二百十日の風」
岩手の山奥。産廃処理施設を誘致したい土建屋と、村を守りたい小学校教師の攻防。ピンチを迎えた教師を助ける臨時教師の正体は、風の又三郎?
・柚月裕子「心を掬う」検事と事務官が活躍。郵便局員がお金の入った郵便物を横領している疑いに果敢に挑む。シリーズ物のスピンオフ的な感じか?
・吉川英梨「18番テーブルの幽霊」ハラマキ捜査官登場のこれも番外編?あるレストランの予約の怪を解くべく招待されたはずが爆弾事件の捜査へ向かったハラマキ。息子と娘が先についたレストランの外に爆弾犯人登場。

ホント。どれも幸せ感じるミステリーでした。心を掬う、がよかったかな。BEEもいいかもだけど職業が殺し屋だと、彼の幸福を手放しでは、喜べない。
又三郎オチはミステリーというよりファンタジー。
ハラマキ捜査官は短いのに展開ありすぎてちょっと小難しく感じた。

満足度90

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