若い立原道造が、実家の屋根裏部屋で洋燈(ランプ)の火屋(ホヤ)を磨いている写真が残されているが、当時の下町の日本家屋の作りの常識からして屋根裏部屋というのは馴染みにくい。二階に建て増しした小部屋でも指すのか。 夜、洋燈の灯火のもと、文学に心を馳せるのも、ある種、至福の時間であることは疑いもないことなのだが...。 シリア・ポール / 今日は星がキレイ