さて、晩秋のいち日、ぼくとイチ子は喧嘩をしながら街を歩いていた ----- インディアン・サマーの午前中のことだ。そんな日和のせいもあってか、ぼくは、アーウィン・ショーの『二月にしては暖かい、五番街の日曜の朝の物語』を思い出していた。
物語の中で、新婚の妻は夫に自分だけを見ていて欲しいと言う ----- 夫は、暖かい風に吹かれながら、舗道を行く夏服を着た女たちに振り向いてばかり...。しかし、夫の心の中で、妻が最高の女であることに変わりはない。それならなぜ、夫は、舗道を行く夏服を着た女たちに視線を送るののか...。妻には、理解し難いことであった。
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男と女のいさかいは、他愛のない発端がほとんど。しかし、それはそれで、当事者にとっては、まったく避けて通れないことのように思えるのはなぜだろうか。
【Shania Twain / Up!】
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