まあまあ、良く出来ていました。
もう、いい加減、古臭さが出てきていますし、設定が強引で、
突っ込み所満載ですが、それなりに、まとまっています。
今回の、本当の主人公は、アンドロイドです。
アンドロイド役のお兄さんの演技が、とても良かったです。
強さと弱さの両方が、場面ごとに切り替わり、
将来、ロボットと人間との関わりは、
こうなるのが理想と、監督は言いたかったのでしょう。
エイリアンは、その為の脇役なんでしょう。
それと、遺伝子操作が出てきていますが、遺伝子をいじくった、
コロナワクチンの危険性をも、示唆しているのかもしれません。
そして、結局、一番怖いのは、人間の無限の欲望であるという啓示を、
表しているようにも思います。
もともと、エイリアンのデザインは、シュールレアリスムの巨匠、
H・Rギーガーが作ったんですが、
女性の胎内をデフォルメしていて、言い変えれば、
男の女性に対する、畏怖の象徴でもあると私は感じていました。
なんか最後は、まだ続きそうですが、
既に最初の映画から45年も経っているんですから、
ちょっとは、進化して欲しいですね。
装置のモニター画面でさえ、ブラウン管テレビかーいと、
突っ込まずにはいられません。
観に来たのは、男の人だけかと思いましたが、予想を裏切って、
女性も一人で見に来ている方もそれなりにいました。
やっぱり、あの強くてカッコイイ女性の、
シガニーウイーバーのイメージが、有るのでしょう。
私が、いつものように、ど真ん中で座ると、その真ん前の席に、
ハゲオヤジの頭だけが、見えていて、思わず、
日焼けしていないエイリアンと間違え、
頭のてっぺんを打擲しそうになりましたが、我に返り、やっぱり、
ハゲオヤジの頭なんて、触りたくもないので、どうにか踏みとどまりました。
エイリアンは、血が、強い酸性ですので、なんでも溶かしますが、
おっさんの脂ぎった頭を触るなんか、エイリアンのよだれの方がましです。
せめて、ちょろちょろ生えている、情けない髪の毛を、
引っ張って、抜いてやろうかとの衝動に駆られましたが、
どうにか踏みとどまり、事なきを得ました。
危なかったです。