馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

飼育日誌10.28いま世界はうなだれている⑫タンブリンマン

イモから来年の芽が出た
これを植える夢
朝がた見た

(気づいてみるとわけもわからずひとり取り残されて)

いざという時が
みんなひとりじゃを主張して
だれも助けてくれん

(そのきもちといっしょに土を掘って来年を植えたいだけなのに)

おおげさ、じゃあ。
くまやま町立イギリス風庭園の
先生まで連れてきて
いまさら、がおじぎする

(もとには戻れない後悔を魔法の手で握りつぶしても)

ブロック塀の前に夢が
つっ立って
だれにも助けてもらえないウシという存在である
それ以前に
なにをすべきかが分かっていない
ところでうつぶせて身じろぎもできない岸辺まで流されて
目が覚めた

(♪オレの手は汚れている♪悪いのはオレだよ♪)

寝覚めがわるい
憂さ晴らししようぜ
おたがい助け合いがたいせつじゃというぎりぎりのラインをこえて
おい、コラ!

(偽善はいらん!名誉もくそくらえ!)

大笑いのレッドペッパー
呪文をかけてくれとたのんでいるんだよへいしんていとう
うなだれた世界で戦っている庶民の食卓に
おい、コラ!
あんたタンブリンをもった
道化師だろ

(つづく)


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「文学」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2024年
2023年
人気記事