「天主信長〈裏〉 天を望むなかれ」 (講談社文庫) 上田 秀人 (著) 2013.8.20読了。
尾張の小名から天下人へ駆け上る男、信長。播磨の陪臣で、主の日和見に振りまわされてきた官兵衛。光秀や秀が吉を登用し、反逆を許さぬ苛烈さで勝ち上がる信長を、憧れと反発心とで官兵衛は遠くから見ていた。毛利になびく播磨で、いち早く秀吉の寄騎となり、軍師として頭角をあらわした官兵衛も、一度は裏切者の汚名を着せられた。官兵衛から見た信長とは、天下とは? 『天下信長』のアナザーストーリー。文庫では2冊楽しめる!
天下人へと駆け上がる信長と己は何が違うのか。播磨の小領主の陪臣として、くすぶっていた官兵衛。我が子を信長の人質に差し出し秀吉の傘下に入るも、荒木村重に囚われ、不遇は続く。本能寺の夜、信長が仕掛けた計略の真意をただ一人見抜いた男は大勝負をかけた!黒田官兵衛側から描く“裏”版!
「天主信長〈表〉 我こそ天下なり」に引き続き、「天主信長〈裏〉 天を望むなかれ」を読み終わりました。まあ、”表”読んで”裏”読まないというのもねぇ~。何が書いてあるのか気になるじゃないですか。
でね。結果、読まなきゃ良かったです! お金と時間の無駄です。表と裏の違いは語り部が半兵衛から官兵衛に変わっただけで、ストーリーももちろんいっしょ。表からのコピペのようなページも多数あり。飛ばし読み必至。
それと、この小説には「本能寺の変」の新解釈という大きな目玉もあったじゃないですか? それなんて、当たり前ですが、なんもあったもんじゃない。まったく同じストーリーなんですから、読む前から終りまで全部わかってるんですから。何度も言いますが時間とお金のむだですから。読むのはお好みで”表”か”裏”をどっちか1冊。…0点。