デルタ株の出現で、感染リスクの考え方が大きく変わってきました。
以前は「対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(1m程度以内)で15分以上接触があった場合に濃厚接触者と考えられる」とされていましたが、諏訪中央病院の玉井先生の説明書にあるように、「デルタ株では体内のウイルス量が非常に多くなっているため短い時間でも感染する可能性がある」と考える必要が出てきています。
そのため、屋外での会食ですらクラスター発生が起こるようになり、「三密を避ければ大丈夫」ではなく、「マスクをしていても距離を取って短時間に」「マスクを外す必要のある飲食の場では会話は控える」ことが重要です。
これまでは濃厚接触者に該当する人に対しては保健所が検査を行い詳しい経過を追跡していましたが、感染者の急増のためその調査・追跡を行わない自治体も増加していて、無症状の感染者が感染に気付かないまま行動する可能性が非常に高くなっています。
また、ワクチンを2回接種すれば感染・重症化リスクが大きく下がることは確かなのですが、接種終了者の感染(ブレークスルー感染)も決して少なくはないことも分かってきました。
「ワクチンが済んでいるから何の心配もない」とか「私や周囲の人には症状がある人はいないから大丈夫」と思わず、常に「他者との接触があればいつどこで感染しているか分からない」と用心することが必要です。
そして、「もしかしたらコロナ?」と思われる症状(発熱、倦怠感、味覚嗅覚異常、咳、下痢など)が出現したときは、「カゼだよねー」などと高をくくらずに、まずは医療機関に相談することを考えましょう。
自粛が長期にわたり、いわゆる「自粛疲れ」になっている人も少なくないと思われますが、多数の人がワクチン接種を終えて一定の集団免疫が獲得されるまで、「自分と大切な人を守るため」にもう一頑張りしましょう!
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