たぬきさんへの想いを
すべて打ち明けた私。
これから自分はどうなるのか...
私の想いを知ったたぬきさんは
どんな答えを出すのか...
期待と不安の中で
たぬきさんからお返事がきました。
「現実を大切にして
今までどおりの関係でいよう」
「ヴァーチャルの世界で
いくら盛り上がって
心躍らせて舞い上がっても
それぞれの目の前には
「現実」がある
今ある「現実」から
目をそらさずに生きていこう。
幻の世界の中で今までどおり
つながっていられればそれでいい。
今までのことは夢だったと思って
それぞれの生活に帰ろう」
たぬきさんからの
深い愛情を感じました。
おれのこと好きなら会おうよ。
旦那に隠れて
こっそり付き合っちゃおうぜ。
好きだって言うなら
すべて捨てておれのところに来いよ。
こんな人だったら
一時は盛り上がっても
いつか冷めていたでしょう。
自分の気持ちより
私の置かれている状況を
最優先してくれる人。
暴走しそうになっていた私を
「現実」に戻してくれる人。
「今ある生活を
おろそかにした先に幸せはない」
たぬきさんに教えてもらいました。
大きくて清らかで
美しいたぬきさんの心。
それに応えるため
私も現実世界で魂を磨こう。
たぬきさんの意図を組んで
私もお返事しました。
「うわ～！
長いこと寝てた～（笑）」って。
「長いこと夢見てたわ～。
ああ、もうこんな時間か。
私はもう家に帰らなきゃ。
帰ったらサイトを覗きに行くから
よろしくね～♪」って。
いつもサイトの中で
やりとりしているような軽い感じで
たぬきさんの想いは理解したよ
元に戻ろうという意思表明。
これで
個人的なメールも終わりにして
またサイト内だけで
交流を続けていこうと思いました。
でも、たぬきさんからの
返信は続いていました。
「どんぐりが寝坊しないように
次からは起こしてあげるよ」
たぬきさんの返信が来たら
返さずにはいられない。
「いやいや、たぬきさんの方が
いつも寝坊してるし（笑）」
次のたぬきさんからの返信。
「どんぐりが返信を止めてくれないと
好きすぎて、メールが来たら
返信せずにはいられない。
もうやめて欲しい」
好きすぎて
返信を止められなかったのは
私も同じだよ。
どんな想いで
このメールを送って来たのだろう。
たぬきさんの気持ちを考えると
涙が止まりませんでした。
私は、たぬきさんに
つらいセリフばかり言わせています。
私から言うべき言葉も
全部たぬきさんに言わせています。
そんな身勝手な女なのに
好きだと言ってくれるたぬきさん
愛しさと申し訳なさとで
心が壊れそうでした。
このメールの最後には
こんな一文がありました。
「現実世界で
どんぐりが苦しくてつらくて
どうしようもなくなったときだけ
ここに連絡してきていいよ。
そのときは、全力で支えるから」
個人的に
連絡を取り合うことは拒絶しても
どんぐりのこと
見捨てるわけじゃないよ。
たぬきさんの
優しさと愛情に感謝して
連絡を絶つことを決意。
私たちは
サイレント期間に突入しました。
